早池峰山、はやちね山(日本100名山)登山、花の100名山としても有名、固有種の高山植物(ハヤチネウスユキソウ) [日本100名山]
私の登山記録(日本100名山の全て)も終盤に近づき、98座目の山は「早池峰山」です。
岩手県東部、北上山地の山で、固有種の高山植物「ハヤチネウスユキソウ」が有名、花の100名山にも数えられています
ハヤチネウスユキソウ(ヨーロッパのエーデルワイスに最も近い種だそうです。)
2012年8月12日、今日も天気予報では後、しかも、午後の早くに雷雨があるかも知れないと言う
ただ、早池峰山は比較的低い100名山、その上、登山口の標高が1,050mと高いので行程時間はユックリ歩いても5時間程、正午前には下山できるので登山することに決めました
早池峰山登山GPSトラック軌跡
GPSトラックログ
累積標高差約1,000m、歩行距離8Kmの行程は、ユックリした速度で標高差300m/時間の私のペースだと5時間30分強です。
(私の登山目安は、ユックリしたペースで登る場合、休憩を含めて1時間に標高差300m、下る時は標高差500mを基準にして算定することにしています)
結果的には、GPSトラック軌跡から、行程距離:約8Km、累積高低差、登り下り:990m、
行程タイム(休憩、写真撮影を含む):5時間8分でした。
早池峰山登山口(河原坊)への自家用車アクセスは、毎年6月第二日曜から8月第一日曜までの土日祝日に交通規制が行われるので注意が必要です
私は夏場の登山シーズン中、交通規制が行われるものと誤解してシャトルバス乗り場を探しましたが…、規制期間じゃなかったので登山口まで自分の車で入る事ができました
今回の登山コースは、河原坊登山口からコメガモリ沢を遡り山頂へ、下山は小田越登山口を経由、舗装された自動車道を河原坊登山口へ戻る一般的なコースです。
午前5時30分、河原坊登山口から登山を開始
コメガモリ沢に沿って進みます。通常、何度かの渡渉があるようですが、この時期、沢の水量が少なく「渡渉」したと言う実感のないままに沢登りは終わってしまいました。
早池峰山は北上山地が侵食され、固い蛇紋岩質の岩が残って出来た山だそうで、コメガモリ沢コースは岩がゴロゴロした登山道を「直登」するかなりハードな登山道です。
流石に「花の100名山」だけあって、花のシーズン(6月中旬~7月下旬)が終わってしまった8月中旬でも登山道脇には多くの高山植物が花の名残を惜しみながら咲いていました。
登山道脇の高山植物を眺めながらのユックリ登山、午前7時12分に標高1,540mの「御座走り」と呼ばれる地点に到達しました。
登って来た方向を見るとこのような岩ゴロ道です。
午前7時29分、「打石」に到着、大きな岩の柱が建っていました。
更に少し進み、標高1,730m、午前7時38分には「千丈ヶ岩」に到着、この岩を乗り越えて前に進みます。
(千丈ヶ岩には鎖が設置されていましたが、鎖に頼る程の岩場ではありませんでした。)
午前8時5分、山頂に到着です。
山頂の祠、避難小屋
山頂標識
下山は、小田越登山口に向かいます。小田越登山口からの登山道は、河原坊登山口からの登山道に比べて平均的になだらかだと言えます。
(岩場が苦手な人はこちら側を利用すれば良いですね。)
山頂からの岩ゴロ道を少し下がると高山植物保護の為に木道が敷設されています。下山途中、結構長い鉄ハシゴが設置されている所がありますがハシゴの傾斜は緩く、特に問題はありません。
高山植物の種類は、河原坊登山ルートよりも小田越登山ルートの方が多いように思いました。
午前10時10分、小田越登山口に無事に下山
約30分の車道歩き(ここが一番足に堪えました)で河原坊登山口に帰着しました
早池峰山の高山植物(花の季節が終わっていたのが残念でした。)
ヨツバシオガマ
イブキジャコウソウ
ウメバチソウ
オオバギボウシ
コガネギク
シロバナトウウチソウ
ソバナ
タカネナデシコ
チシマフウロ
ナンブトラノオ
ハクサンシャジン
ハヤチネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
ミヤマシャジン
ヤマトリカブト
センジュガンピ
早池峰山の高山植物に関してはこちらのホームページが参考になります。
(花巻市の早池峰国定公園に関する公式HPです。)
http://www12.plala.or.jp/hayatine/index.htm
【追記】
2018年7月28日(土)、前夜は道の駅「はやちね」で車中泊、土、日、祝日は車両規制の為登山口まではシャトルバスを利用しました。このブログ記事の登山日は2012年8月、一番ポピュラーな河原坊-小田越コースが歩けたのですが、現在は河原坊-山頂コースが登山禁止(ガケ崩れ)になっていました。シャトルバスは登山者駐車場-小田越登山口間を運行、登山者は小田越登山口-山頂を往復することになっていました。丁度、早池峰山の花の時期でもあり、久しぶりに早池峰山の高山植物を堪能することができました。
岩手県東部、北上山地の山で、固有種の高山植物「ハヤチネウスユキソウ」が有名、花の100名山にも数えられています
ハヤチネウスユキソウ(ヨーロッパのエーデルワイスに最も近い種だそうです。)
2012年8月12日、今日も天気予報では後、しかも、午後の早くに雷雨があるかも知れないと言う
ただ、早池峰山は比較的低い100名山、その上、登山口の標高が1,050mと高いので行程時間はユックリ歩いても5時間程、正午前には下山できるので登山することに決めました
早池峰山登山GPSトラック軌跡
GPSトラックログ
累積標高差約1,000m、歩行距離8Kmの行程は、ユックリした速度で標高差300m/時間の私のペースだと5時間30分強です。
(私の登山目安は、ユックリしたペースで登る場合、休憩を含めて1時間に標高差300m、下る時は標高差500mを基準にして算定することにしています)
結果的には、GPSトラック軌跡から、行程距離:約8Km、累積高低差、登り下り:990m、
行程タイム(休憩、写真撮影を含む):5時間8分でした。
早池峰山登山口(河原坊)への自家用車アクセスは、毎年6月第二日曜から8月第一日曜までの土日祝日に交通規制が行われるので注意が必要です
私は夏場の登山シーズン中、交通規制が行われるものと誤解してシャトルバス乗り場を探しましたが…、規制期間じゃなかったので登山口まで自分の車で入る事ができました
今回の登山コースは、河原坊登山口からコメガモリ沢を遡り山頂へ、下山は小田越登山口を経由、舗装された自動車道を河原坊登山口へ戻る一般的なコースです。
午前5時30分、河原坊登山口から登山を開始
コメガモリ沢に沿って進みます。通常、何度かの渡渉があるようですが、この時期、沢の水量が少なく「渡渉」したと言う実感のないままに沢登りは終わってしまいました。
早池峰山は北上山地が侵食され、固い蛇紋岩質の岩が残って出来た山だそうで、コメガモリ沢コースは岩がゴロゴロした登山道を「直登」するかなりハードな登山道です。
流石に「花の100名山」だけあって、花のシーズン(6月中旬~7月下旬)が終わってしまった8月中旬でも登山道脇には多くの高山植物が花の名残を惜しみながら咲いていました。
登山道脇の高山植物を眺めながらのユックリ登山、午前7時12分に標高1,540mの「御座走り」と呼ばれる地点に到達しました。
登って来た方向を見るとこのような岩ゴロ道です。
午前7時29分、「打石」に到着、大きな岩の柱が建っていました。
更に少し進み、標高1,730m、午前7時38分には「千丈ヶ岩」に到着、この岩を乗り越えて前に進みます。
(千丈ヶ岩には鎖が設置されていましたが、鎖に頼る程の岩場ではありませんでした。)
午前8時5分、山頂に到着です。
山頂の祠、避難小屋
山頂標識
下山は、小田越登山口に向かいます。小田越登山口からの登山道は、河原坊登山口からの登山道に比べて平均的になだらかだと言えます。
(岩場が苦手な人はこちら側を利用すれば良いですね。)
山頂からの岩ゴロ道を少し下がると高山植物保護の為に木道が敷設されています。下山途中、結構長い鉄ハシゴが設置されている所がありますがハシゴの傾斜は緩く、特に問題はありません。
高山植物の種類は、河原坊登山ルートよりも小田越登山ルートの方が多いように思いました。
午前10時10分、小田越登山口に無事に下山
約30分の車道歩き(ここが一番足に堪えました)で河原坊登山口に帰着しました
早池峰山の高山植物(花の季節が終わっていたのが残念でした。)
ヨツバシオガマ
イブキジャコウソウ
ウメバチソウ
オオバギボウシ
コガネギク
シロバナトウウチソウ
ソバナ
タカネナデシコ
チシマフウロ
ナンブトラノオ
ハクサンシャジン
ハヤチネウスユキソウ
ミネウスユキソウ
ミヤマシャジン
ヤマトリカブト
センジュガンピ
早池峰山の高山植物に関してはこちらのホームページが参考になります。
(花巻市の早池峰国定公園に関する公式HPです。)
http://www12.plala.or.jp/hayatine/index.htm
【追記】
2018年7月28日(土)、前夜は道の駅「はやちね」で車中泊、土、日、祝日は車両規制の為登山口まではシャトルバスを利用しました。このブログ記事の登山日は2012年8月、一番ポピュラーな河原坊-小田越コースが歩けたのですが、現在は河原坊-山頂コースが登山禁止(ガケ崩れ)になっていました。シャトルバスは登山者駐車場-小田越登山口間を運行、登山者は小田越登山口-山頂を往復することになっていました。丁度、早池峰山の花の時期でもあり、久しぶりに早池峰山の高山植物を堪能することができました。
石鎚山(日本100名山) [日本100名山]
私を「日本100名山」の踏破に駆り立てた山、それが四国の「石鎚山」でした。
石鎚山に登ったのは2009年11月15日、未だGPSも持っていなかった頃です。
弥山(ミセン)から眺めた「石鎚山(天狗岳)」、社会人になって長~い間忘れていた山の魅力、この景色が再び私を山の虜にしました。
この写真は二度目の石鎚山(2010年10月13日)に撮影したものです。
石鎚山には石鎚スカイラインの「土小屋」(ここまでは自家用車で)から登りました。
石鎚登山ロープウェイで「山頂成就駅」から登るのが一般的だそうですが…、
スカイラインの紅葉も楽しみたくて…、それに、高低差が少なく、楽だから
この地図は GARMIN etrex LEGEND HGx で記録したトラックデータをもとに作成したものです。
【登山の感想】
「土小屋~石鎚山」のルートは特に危険な所はありませんでした。二ノ鎖場から弥山(ミセン)への登りは長~い階段の巻き道を登るのが安全ですが、鎖場の「鎖」には足場になる「大きな輪」が付いているのでユックリ登れば特に難しいことはありません。ただ、この山は天候が急変する可能性が高いように感じました。お天気の下り坂が予想される場合は無理をせず、くれぐれもご注意ください。
石鎚山に登ったのは2009年11月15日、未だGPSも持っていなかった頃です。
弥山(ミセン)から眺めた「石鎚山(天狗岳)」、社会人になって長~い間忘れていた山の魅力、この景色が再び私を山の虜にしました。
この写真は二度目の石鎚山(2010年10月13日)に撮影したものです。
石鎚山には石鎚スカイラインの「土小屋」(ここまでは自家用車で)から登りました。
石鎚登山ロープウェイで「山頂成就駅」から登るのが一般的だそうですが…、
スカイラインの紅葉も楽しみたくて…、それに、高低差が少なく、楽だから
この地図は GARMIN etrex LEGEND HGx で記録したトラックデータをもとに作成したものです。
【登山の感想】
「土小屋~石鎚山」のルートは特に危険な所はありませんでした。二ノ鎖場から弥山(ミセン)への登りは長~い階段の巻き道を登るのが安全ですが、鎖場の「鎖」には足場になる「大きな輪」が付いているのでユックリ登れば特に難しいことはありません。ただ、この山は天候が急変する可能性が高いように感じました。お天気の下り坂が予想される場合は無理をせず、くれぐれもご注意ください。
岩手山(日本100名山)、コマクサの山 [日本100名山]
北海道日高山脈の主峰で日本100名山の一つ「幌尻岳」の登山を終え、北東北地方の未踏の100名山(岩手山、早池峰山、西吾妻山)を登る為、陸路で帰阪することにしました
2012年8月11日、岩手県の日本100名山、「岩手山、2,038m」に登りました
馬返し登山口から望む「岩手山」
天気予報では後でしたが、少しガスが湧いたもののお天気に恵まれた登山でした。
岩手山登山トラック軌跡
トラックログ
登山口の「馬返し」に着いたのが午前5時36分、午前5時45分から登山を開始しました。
GPSトラック軌跡、トラックログでも分かるように、「馬返し、630m」から「不動平、1,830m」まで、登山道はほぼ直登、特に7合目の「鉾立、1,720m」までは急な登りの連続です。
「2合5尺、1,050m」から登山道は新・旧に分かれますが、私は登りを新道、下りを旧道に決めていました。(特に理由は無かったのですが…)
新旧分岐を過ぎると新道からの登山者が急減?、理由が分からないままにそのまま進みましたが、下山後に分かった事ですが、旧道は物凄くザレた急坂で下るのが危険だから、旧道を登り新道を下るのが一般的だったようです。
旧道の火山礫と小石でザレた登山道が危険だから新道が造られたようですね
適当な間隔で新道と旧道を結ぶ連絡路(エスケープ路)が造られているのも理由が頷けました(ナットク)
面食らったのは、「号目」表示がいい加減だった事、「号目」間がマチマチ、上り始めて2合5尺まで1時間7分、やっと7合目に到着したのが午前8時57分、出発から3時間12分の長~い登りでした。
所が、7合目から8合目避難小屋までは標高差にして僅か43m、時間にして16分、納得がいきませんでした。
それはさておき、7合目までの「号目」表示は行程の参考になりそうです
「岩手山」は7合目まで頑張れば良い、後は楽しい山登り!
火山礫と小石が混ざった「火山独特のザレ道」が苦手な方は登下山とも「新道」をお勧めします。
馬返し登山口を午前5時36分に出発、午前8時57分、出発から3時間12分の長~い登りで7合目に到達です。
視界が開け岩手山の山頂が目の前に姿を現しました。
まだまだ先が長いな~と思いながら、少し傾斜が緩やかになった登山道を進むと…、アッと言う間に「8合目避難小屋」に到着、時刻は9時13分、7合目と8合目の標高差は僅か43m、時間にして16分でした
「8合目避難小屋」は「避難小屋」と言っても立派な作り、良く冷えたビールやジュースの販売もありました。
8合目避難小屋の標高は1,773m、更に緩やかな登山道を進み、不動平分岐(此処にも避難小屋があります)1,830mを過ぎると、登山道はいよいよ火山独特の火山礫ザレ道に変わり、傾斜も急になります。
山頂への登山道は途中で左右に分かれますが、私は右方向へ(山頂へは遠回りになりました)、最後の一踏ん張りでお釜の縁に到着、標高1,940m、時刻は9時44分でした。
この部分は、山頂(薬師岳)の正反対側に当り、正面に薬師岳が見えています。
お釜を取り巻く稜線にはこんな石仏が点々と…、
山頂を目指してお釜の縁を時計回りに進み、山頂(薬師岳)標高2,038m地点に到着したのが午前10時3分でした。
分岐を左に取っていれば10分程は短縮できたかも…、山頂は多くの登山者で賑わっていました。
2度目の噴火で出来たのでしょうか?お釜の中心に標高2,000m弱の「妙高岳」がありました。山頂にはケルンも…。
お釜の縁を時計方向にグル~っと巡りましたが、お釜には「岩手神社奥宮」が祀られていました。
最初にお釜の縁に立った位置は「奥宮」への参道の入口になっていました。
岩手山は「コマクサ」の群生地で有名な山です。
火山礫地に咲く「コマクサ」(お釜の縁の所々で見掛けましたが、群生とまでは…、きっと群生している所があるのでしょうね。)
火山礫地の常連「イワブクロ」
岩場の高山植物「イワギキョウ」
この花も火山礫の土地で良く見掛けますが…
その他、8合目避難小屋と不動平周辺で見かけた高山植物
アザミ
ウスユキソウ
ウメバチソウ
エゾエンゴグサ?(自信ナシ)、この花は7合目までの登山道脇で良く見掛けました。
クルマユリ
コガネギク
セリの仲間とヤマハハコ
ツリガネニンジン
ミヤマホツツジ
ヤマハハコ
ヨツバシオガマ
13時52分、馬返し登山口に帰着しました。
7合目から2合5尺の間、下山は旧道を歩きましたが、火山独特の岩が点在し火山礫でザレた登山道は滑り易く、随分と気を付けながらの下山でした
登りに使うとしても、ズルッ、ズルッと滑りながらの登山は疲れるでしょうね~
かくして私の100名山挑戦は、97座目の「岩手山」を無事に踏破できました
2012年8月11日、岩手県の日本100名山、「岩手山、2,038m」に登りました
馬返し登山口から望む「岩手山」
天気予報では後でしたが、少しガスが湧いたもののお天気に恵まれた登山でした。
岩手山登山トラック軌跡
トラックログ
登山口の「馬返し」に着いたのが午前5時36分、午前5時45分から登山を開始しました。
GPSトラック軌跡、トラックログでも分かるように、「馬返し、630m」から「不動平、1,830m」まで、登山道はほぼ直登、特に7合目の「鉾立、1,720m」までは急な登りの連続です。
「2合5尺、1,050m」から登山道は新・旧に分かれますが、私は登りを新道、下りを旧道に決めていました。(特に理由は無かったのですが…)
新旧分岐を過ぎると新道からの登山者が急減?、理由が分からないままにそのまま進みましたが、下山後に分かった事ですが、旧道は物凄くザレた急坂で下るのが危険だから、旧道を登り新道を下るのが一般的だったようです。
旧道の火山礫と小石でザレた登山道が危険だから新道が造られたようですね
適当な間隔で新道と旧道を結ぶ連絡路(エスケープ路)が造られているのも理由が頷けました(ナットク)
面食らったのは、「号目」表示がいい加減だった事、「号目」間がマチマチ、上り始めて2合5尺まで1時間7分、やっと7合目に到着したのが午前8時57分、出発から3時間12分の長~い登りでした。
所が、7合目から8合目避難小屋までは標高差にして僅か43m、時間にして16分、納得がいきませんでした。
それはさておき、7合目までの「号目」表示は行程の参考になりそうです
「岩手山」は7合目まで頑張れば良い、後は楽しい山登り!
火山礫と小石が混ざった「火山独特のザレ道」が苦手な方は登下山とも「新道」をお勧めします。
馬返し登山口を午前5時36分に出発、午前8時57分、出発から3時間12分の長~い登りで7合目に到達です。
視界が開け岩手山の山頂が目の前に姿を現しました。
まだまだ先が長いな~と思いながら、少し傾斜が緩やかになった登山道を進むと…、アッと言う間に「8合目避難小屋」に到着、時刻は9時13分、7合目と8合目の標高差は僅か43m、時間にして16分でした
「8合目避難小屋」は「避難小屋」と言っても立派な作り、良く冷えたビールやジュースの販売もありました。
8合目避難小屋の標高は1,773m、更に緩やかな登山道を進み、不動平分岐(此処にも避難小屋があります)1,830mを過ぎると、登山道はいよいよ火山独特の火山礫ザレ道に変わり、傾斜も急になります。
山頂への登山道は途中で左右に分かれますが、私は右方向へ(山頂へは遠回りになりました)、最後の一踏ん張りでお釜の縁に到着、標高1,940m、時刻は9時44分でした。
この部分は、山頂(薬師岳)の正反対側に当り、正面に薬師岳が見えています。
お釜を取り巻く稜線にはこんな石仏が点々と…、
山頂を目指してお釜の縁を時計回りに進み、山頂(薬師岳)標高2,038m地点に到着したのが午前10時3分でした。
分岐を左に取っていれば10分程は短縮できたかも…、山頂は多くの登山者で賑わっていました。
2度目の噴火で出来たのでしょうか?お釜の中心に標高2,000m弱の「妙高岳」がありました。山頂にはケルンも…。
お釜の縁を時計方向にグル~っと巡りましたが、お釜には「岩手神社奥宮」が祀られていました。
最初にお釜の縁に立った位置は「奥宮」への参道の入口になっていました。
岩手山は「コマクサ」の群生地で有名な山です。
火山礫地に咲く「コマクサ」(お釜の縁の所々で見掛けましたが、群生とまでは…、きっと群生している所があるのでしょうね。)
火山礫地の常連「イワブクロ」
岩場の高山植物「イワギキョウ」
この花も火山礫の土地で良く見掛けますが…
その他、8合目避難小屋と不動平周辺で見かけた高山植物
アザミ
ウスユキソウ
ウメバチソウ
エゾエンゴグサ?(自信ナシ)、この花は7合目までの登山道脇で良く見掛けました。
クルマユリ
コガネギク
セリの仲間とヤマハハコ
ツリガネニンジン
ミヤマホツツジ
ヤマハハコ
ヨツバシオガマ
13時52分、馬返し登山口に帰着しました。
7合目から2合5尺の間、下山は旧道を歩きましたが、火山独特の岩が点在し火山礫でザレた登山道は滑り易く、随分と気を付けながらの下山でした
登りに使うとしても、ズルッ、ズルッと滑りながらの登山は疲れるでしょうね~
かくして私の100名山挑戦は、97座目の「岩手山」を無事に踏破できました
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪ねて、Part-Ⅴ(下山) [日本100名山]
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪る山旅の五日目です。
2012年7月27日、今日は下山の日、「三俣山荘~双六小屋~鏡平山荘~わさび平小屋~新穂高温泉」の19.5Kmの行程です。
双六池と傘ヶ岳
鏡平山荘
今日の行程は、累積標高差:登り900m、下り2,400m、沿面行程距離:19.5Km、今回の山旅で最も長い距離、長い下り、膝を庇ってノ~ンビリ下山でした。
午前5時33分、三俣山荘前から撮影した「槍ヶ岳」です。
午前5時38分、三俣山荘にバイバイ、三俣蓮華岳に向かって歩き出しました。
午前6時14分、三俣峠に到着、ここは双六小屋方面への巻き道分岐です。
宿を出発する時に「巻き道はアップダウンがきつく、花も未だです。」との情報を得ていたので「巻き道」はパス、三俣蓮華岳の山頂を目指して更に登りました。
午前6時43分、三俣蓮華岳の山頂に到着しました。
今日は行程が長いので山頂を直ぐに出発、双六岳に向かう尾根道を進みます。
尾根道は起伏も少なく、素晴らしい眺望が開けていました。
(尾根道はなだらかに双六岳へと続き、右手奥には笠ヶ岳、遥か彼方には、左:乗鞍岳、右:御岳山が頭を覗かせています。)
尾根道の脇には色々な高山植物が…、
タテヤマリンドウ
ゴゼンタチバナ
イブキゼリ
ハクサンイチゲ(白)、ミヤマキンポウゲ(黄)
午前7時38分、「双六小屋への中道ルート」と「双六岳への尾根道」の分岐点に到達、写真を撮影しながらの移動を考えると順調なペースです
尾根道と別れ、中道ルートを少し下った所で「雷鳥の親子」に出会いました。
今回の山旅では、好天に恵まれたにもかかわらず雷鳥には良く出会いました。
ガレ道を少し下がった辺りから「コバイケイソウ」の大群落が始まっていましたが、今は新芽の時期で花は未だ咲いていません。
双六小屋への中道ルートも花の宝庫です。特に「ハクサンイチゲ」が見頃を迎えていました。
タテヤマリンドウ
ショウジョウバカマ
午前8時40分、双六小屋に到着です(ホッ)
双六池とテント場
双六池と笠ヶ岳(右奥)
双六小屋で小休止の後、下山道の「弓折乗越」に向け出発です。
「双六小屋」から「弓折乗越」の間の登山道脇はは色々な高山植物の花園でした。
モミジカラマツソウ
ミツバノバイカオウレン
「槍ヶ岳と穂高連峰」のビューポイント(標高2,620m)らしいのですが、飛騨沢からのガスが邪魔をして
クロユリ(初見です)
エンレイソウ
ハクサンフウロ
ヤマハハコの蕾
ツマトリソウ(ボケて写っているのはゴゼンタチバナ)
クルマユリの蕾
コケモモ
クロユリ(クロユリベンチと言う休憩場所に群生して咲いていました。)
ハクサンイチゲ(白)、ミヤマキンポウゲ(黄)@花見平
ハクサンチドリ
ダイモンジソウ
ヤマハハコ
タカネニガナ
まるで植物図鑑のような日記になってしまいましたが、弓折乗越と双六小屋を結ぶ尾根道は花の多い登山道でした
高山植物に見とれながら尾根道を歩いていると何時の間にか「弓折乗越」に到着しました。
時間は午前10時5分でした。
この尾根道は、弓折岳、大ノマ岳、抜戸岳を経て傘ヶ岳に続いています。
私は此処で尾根道とはバイバイ、鏡平へと坂道を下ります。
登山道脇の花は少なくなりました。
キスミレに似た花が咲いていたので写真におさめ帰宅後名前を調べたら「オオバミゾホウズキ」という花のようです。
午前10時46分、「鏡平山荘」に到着しました。
山荘前の池の畔には、「チングルマ」と「コイワカガミ」が咲いていました。
チングルマ
コイワカガミ
「鏡平山荘」では「かき氷」を販売していました。
標高を下げるに従って暑さが厳しくなってきたので、
「かき氷500円+練乳50円(イチゴミルク)」を注文、メッチャ美味しかったです
鏡平山荘で暫く休憩を取り、秩父沢に向かって小池新道を下りました。
下山道は風がなく物凄く暑く感じます。
今朝、三俣山荘前の気温は10度、登ってくる登山者の話では、高山市は33度だったとか、無理もありません
樹林帯の下山道には眺望も無く、唯一の楽しみは道端の「花」です。
オオバキスミレ
アカモノ
小池新道の標高1,755m付近に秩父沢の支流がありました。
鏡平から始めての水場、水温は冷たく、汗ビッショリの体を拭き、しばらく休憩をしました。
(生き返りました)
終着の新穂高温泉はまだまだ先です
標高を下げるに従い、植生も変わってきました。
シシウド?
クガイソウ
タテヤマウツボグサ
もうすぐ左俣林道です。秩父沢から弓折岳方面
13時48分、左俣林道に到着
14時10分、ワサビ平小屋に到着、一休み(小屋の写真を写し忘れました)
沢水で冷やした「トマト」を販売していたので「丸かじり」美味しかった~
ここから更に1時間20分ほどの林道歩きが待っています
「新穂高温泉」の温泉街手前に咲いていた「オオウバユリ」
16時丁度、愛車が待つ「新穂高温泉登山者駐車場」に帰り着きました。
もうフラフラ、「三俣山荘」から一気に「新穂高温泉」への下山は堪えました。
企画段階では「双六小屋」から下山の予定でしたが、初日(23日)に「槍平小屋」泊まりに変更した「付け」が今日の結果でした
三俣山荘から新穂高温泉への下山GPSトラックログ
(直線距離19.1Km(沿面距離19,6Km)、所要時間(含む休憩)10時間22分)
2012年7月27日、今日は下山の日、「三俣山荘~双六小屋~鏡平山荘~わさび平小屋~新穂高温泉」の19.5Kmの行程です。
双六池と傘ヶ岳
鏡平山荘
今日の行程は、累積標高差:登り900m、下り2,400m、沿面行程距離:19.5Km、今回の山旅で最も長い距離、長い下り、膝を庇ってノ~ンビリ下山でした。
午前5時33分、三俣山荘前から撮影した「槍ヶ岳」です。
午前5時38分、三俣山荘にバイバイ、三俣蓮華岳に向かって歩き出しました。
午前6時14分、三俣峠に到着、ここは双六小屋方面への巻き道分岐です。
宿を出発する時に「巻き道はアップダウンがきつく、花も未だです。」との情報を得ていたので「巻き道」はパス、三俣蓮華岳の山頂を目指して更に登りました。
午前6時43分、三俣蓮華岳の山頂に到着しました。
今日は行程が長いので山頂を直ぐに出発、双六岳に向かう尾根道を進みます。
尾根道は起伏も少なく、素晴らしい眺望が開けていました。
(尾根道はなだらかに双六岳へと続き、右手奥には笠ヶ岳、遥か彼方には、左:乗鞍岳、右:御岳山が頭を覗かせています。)
尾根道の脇には色々な高山植物が…、
タテヤマリンドウ
ゴゼンタチバナ
イブキゼリ
ハクサンイチゲ(白)、ミヤマキンポウゲ(黄)
午前7時38分、「双六小屋への中道ルート」と「双六岳への尾根道」の分岐点に到達、写真を撮影しながらの移動を考えると順調なペースです
尾根道と別れ、中道ルートを少し下った所で「雷鳥の親子」に出会いました。
今回の山旅では、好天に恵まれたにもかかわらず雷鳥には良く出会いました。
ガレ道を少し下がった辺りから「コバイケイソウ」の大群落が始まっていましたが、今は新芽の時期で花は未だ咲いていません。
双六小屋への中道ルートも花の宝庫です。特に「ハクサンイチゲ」が見頃を迎えていました。
タテヤマリンドウ
ショウジョウバカマ
午前8時40分、双六小屋に到着です(ホッ)
双六池とテント場
双六池と笠ヶ岳(右奥)
双六小屋で小休止の後、下山道の「弓折乗越」に向け出発です。
「双六小屋」から「弓折乗越」の間の登山道脇はは色々な高山植物の花園でした。
モミジカラマツソウ
ミツバノバイカオウレン
「槍ヶ岳と穂高連峰」のビューポイント(標高2,620m)らしいのですが、飛騨沢からのガスが邪魔をして
クロユリ(初見です)
エンレイソウ
ハクサンフウロ
ヤマハハコの蕾
ツマトリソウ(ボケて写っているのはゴゼンタチバナ)
クルマユリの蕾
コケモモ
クロユリ(クロユリベンチと言う休憩場所に群生して咲いていました。)
ハクサンイチゲ(白)、ミヤマキンポウゲ(黄)@花見平
ハクサンチドリ
ダイモンジソウ
ヤマハハコ
タカネニガナ
まるで植物図鑑のような日記になってしまいましたが、弓折乗越と双六小屋を結ぶ尾根道は花の多い登山道でした
高山植物に見とれながら尾根道を歩いていると何時の間にか「弓折乗越」に到着しました。
時間は午前10時5分でした。
この尾根道は、弓折岳、大ノマ岳、抜戸岳を経て傘ヶ岳に続いています。
私は此処で尾根道とはバイバイ、鏡平へと坂道を下ります。
登山道脇の花は少なくなりました。
キスミレに似た花が咲いていたので写真におさめ帰宅後名前を調べたら「オオバミゾホウズキ」という花のようです。
午前10時46分、「鏡平山荘」に到着しました。
山荘前の池の畔には、「チングルマ」と「コイワカガミ」が咲いていました。
チングルマ
コイワカガミ
「鏡平山荘」では「かき氷」を販売していました。
標高を下げるに従って暑さが厳しくなってきたので、
「かき氷500円+練乳50円(イチゴミルク)」を注文、メッチャ美味しかったです
鏡平山荘で暫く休憩を取り、秩父沢に向かって小池新道を下りました。
下山道は風がなく物凄く暑く感じます。
今朝、三俣山荘前の気温は10度、登ってくる登山者の話では、高山市は33度だったとか、無理もありません
樹林帯の下山道には眺望も無く、唯一の楽しみは道端の「花」です。
オオバキスミレ
アカモノ
小池新道の標高1,755m付近に秩父沢の支流がありました。
鏡平から始めての水場、水温は冷たく、汗ビッショリの体を拭き、しばらく休憩をしました。
(生き返りました)
終着の新穂高温泉はまだまだ先です
標高を下げるに従い、植生も変わってきました。
シシウド?
クガイソウ
タテヤマウツボグサ
もうすぐ左俣林道です。秩父沢から弓折岳方面
13時48分、左俣林道に到着
14時10分、ワサビ平小屋に到着、一休み(小屋の写真を写し忘れました)
沢水で冷やした「トマト」を販売していたので「丸かじり」美味しかった~
ここから更に1時間20分ほどの林道歩きが待っています
「新穂高温泉」の温泉街手前に咲いていた「オオウバユリ」
16時丁度、愛車が待つ「新穂高温泉登山者駐車場」に帰り着きました。
もうフラフラ、「三俣山荘」から一気に「新穂高温泉」への下山は堪えました。
企画段階では「双六小屋」から下山の予定でしたが、初日(23日)に「槍平小屋」泊まりに変更した「付け」が今日の結果でした
三俣山荘から新穂高温泉への下山GPSトラックログ
(直線距離19.1Km(沿面距離19,6Km)、所要時間(含む休憩)10時間22分)
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪ねて、Part-Ⅳ(水晶岳、鷲羽岳に登る) [日本100名山]
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪る山旅の四日目です。
2012年7月26日、今日の行程は「黒部五郎小屋~三俣山荘~岩苔乗越~ワリモ北分岐(←→水晶岳)~鷲羽岳~三俣山荘」の14.5Kmです。
「水晶(黒)岳」と「鷲羽岳」、二つの日本100名山を一日で登ります
水晶岳
(水晶岳に向かう尾根筋から撮影、左奥は薬師岳)
鷲羽岳
(ワリモ岳から撮影)
7月26日(木)、午前4時起床、4時30分から朝食、朝食を終え午前5時に黒部五郎小屋出発、今日は今回の山旅の中で一番の快晴です
黒部五郎小屋を出て直ぐに始まる岩ゴロの急登、行程距離約14.5Km、累積登り標高差1,615m、下り標高差1,410m、半端じゃありません
黒部五郎小屋を出て15分、標高2,400m付近で黒部五郎岳方向の視界が開けました。
朝日を浴びる「黒部五郎岳と五郎カール」
更に少し急坂を登ると薬師岳方向の視界も開けました。
薬師岳、手前は雲の平から薬師沢への稜線です。
急坂をユックリ登り、標高2,500m付近で笠ヶ岳方面の視界も開けました。
この方向から見る「笠ヶ岳」は何時も見慣れた笠ヶ岳とは一味違うは凛々しい姿をしています。
午前6時21分、「三俣山荘」への巻き道分岐に到着しました。
此処で「三俣山荘」から巻き道を登って来たオジサン二人が言うには「この先の雪渓、登りはまだましだけど、下りは危険だよ、私だったら巻き道は避けるよ」との事、心配になって荷物をデポ、様子を見に行くと…、ナルホド、ナットク、でも下りて下りられないこともなさそ~
今年の春は残雪の雪山を多く登ったので自信があったし、今日の行程を考えると三俣蓮華岳の山頂経由は時間的にも厳しかったので…、予定通りGO
少し緊張しましたが無事に雪渓を通過し午前7時30分に「三俣山荘」に到着しました。
(背景は鷲羽岳)
今夜の宿泊を予約、寝床も直ぐに決まり重い荷物をデポ、小屋前からの槍ヶ岳方面が素晴らしかったので(パシャ)
(槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、長谷川ピークetc、槍から手前に延びるのは西鎌尾根、右手前は西鎌尾根の左俣岳でしょう。)
(槍ヶ岳と槍から北に延びる北鎌尾根、メッチャ難所、岩登りの経験が必要です。)
山荘前で30分程の休憩をとり、午前8時に山荘を離れ、「黒部川水源碑」に向かって沢添いの道を下りました。
標高差約150mの急な下りを下り終えると「黒部川水源」の碑が立っています。
午前8時26分に到着
此処からは「ワリモ岳、2,888m」と「祖父岳、2,823m」の間の渓谷を登ります。渓谷は残雪も多く、残雪には雪解けによってスノーブリッジが出来ている箇所もあるので緊張しましたが、全体としては大変登り易い登山道でした。
花の少ない登山道でしたが、沢沿いの道端に「ハクサンフウロ」が咲いていました。
沢の上流部は南向きで雪渓はほとんど消えていました。
午前9時52分、「岩苔乗越」に到着、此処は「雲ノ平」と「水晶・鷲羽岳」方面の分岐点です。
「岩苔乗越」から更に「水晶岳」方面に一登りすると「ワリモ北分岐、2,841m」です。到着は午前10時でした。
此処は「水晶岳」方面と「鷲羽岳」方面の分岐点です。
先に「水晶岳」に登るので「水晶岳」方面(左方向)に進みました。
なだらかな尾根道が続く登山道、素晴らしい眺めです
尾根道の標高2,790m付近から(パシャ)
薬師岳(左奥)、水晶岳(右)
水晶岳への尾根道
更に400m程先の尾根道、標高2,800m付近から(パシャ)
槍ヶ岳、穂高連峰の山々
振り返ると、ワリモ岳、鷲羽岳と続く山並み
花の少ない登山道ですが、尾根道からの眺めは圧巻です
水晶小屋の少し手前に「ミヤマクワガタ、ミヤマオダマキ」が咲いていました。
ミヤマクワガタ
ミヤマオダマキ
午前10時53分、水晶小屋に到着
「水晶小屋」からは立山連峰、後立山連峰、槍・穂高連峰と、北アルプスの名峰が全て見渡せます
赤牛岳、奥は立山連峰
後立山連峰の白馬三山、手前下は黒部湖
立山連峰(左)、黒部湖(中下)、後立山連峰の白馬、杓子、白馬槍(奥)
槍ヶ岳、北鎌尾根、表銀座の山並み
槍ヶ岳・穂高連峰の山並み
素晴らしい山の景色に後ろ髪を引かれながら、水晶岳へ
午前11時27分、水晶岳山頂に到着
水晶岳山頂から「裏銀座縦走路」の山々
(真砂、野口五郎、三ッ岳…)
今日は更に「鷲羽岳」に登る予定だったから早々に水晶岳の山頂にバイバイ
ワリモ北分岐までは往路を引き返しました。
ワリモ北分岐からは「ワリモ岳~鷲羽岳」の稜線登山道を進みました。
本当に花の少ない尾根道ですが、ワリモ岳山頂の少し手前に「イワギキョウ」が咲いていました。
13時17分、ワリモ岳に到着です。
標識には「ワリモ岳山頂」とありますが、この標識は登山道脇に立てられていました。
本当の山頂は10m程の岩ゴロの頂です。
「ワリモ岳山頂」から「鷲羽岳」方面に延びる登山道
13時56分、「鷲羽岳」山頂に到着
此処からの景色も素晴らしいですが…、私は水晶岳山頂からの眺めの方が好きでした
「鷲羽岳」山頂から「三俣山荘」への下りは滑り易い岩ゴロ道が延々と続きます
一歩一歩慎重に、本当に歩き辛い道でした。
「三俣山荘」から「鷲羽岳」に直接登る人が多いようですが、もう一度登るとしても、私はやはり「逆ルート?」(ワリモ側から登り三俣山荘に降りるルート)を選びます
15時10分、急なザレ道を無事に下り「三俣山荘」に到着しました
今日の行程GPSトラックログ
結構アップダウンが激しく、距離も14.5Kmと長く、厳しい一日でしたが、荷物を宿にデポしての軽装登山だったから、思っていたほどは疲れませんでした
雨に遭うこともなく、今回の目的の山々に全て登れ、幸運な山旅でした。
明日は下山、お天気も大丈夫なようです。
2012年7月26日、今日の行程は「黒部五郎小屋~三俣山荘~岩苔乗越~ワリモ北分岐(←→水晶岳)~鷲羽岳~三俣山荘」の14.5Kmです。
「水晶(黒)岳」と「鷲羽岳」、二つの日本100名山を一日で登ります
水晶岳
(水晶岳に向かう尾根筋から撮影、左奥は薬師岳)
鷲羽岳
(ワリモ岳から撮影)
7月26日(木)、午前4時起床、4時30分から朝食、朝食を終え午前5時に黒部五郎小屋出発、今日は今回の山旅の中で一番の快晴です
黒部五郎小屋を出て直ぐに始まる岩ゴロの急登、行程距離約14.5Km、累積登り標高差1,615m、下り標高差1,410m、半端じゃありません
黒部五郎小屋を出て15分、標高2,400m付近で黒部五郎岳方向の視界が開けました。
朝日を浴びる「黒部五郎岳と五郎カール」
更に少し急坂を登ると薬師岳方向の視界も開けました。
薬師岳、手前は雲の平から薬師沢への稜線です。
急坂をユックリ登り、標高2,500m付近で笠ヶ岳方面の視界も開けました。
この方向から見る「笠ヶ岳」は何時も見慣れた笠ヶ岳とは一味違うは凛々しい姿をしています。
午前6時21分、「三俣山荘」への巻き道分岐に到着しました。
此処で「三俣山荘」から巻き道を登って来たオジサン二人が言うには「この先の雪渓、登りはまだましだけど、下りは危険だよ、私だったら巻き道は避けるよ」との事、心配になって荷物をデポ、様子を見に行くと…、ナルホド、ナットク、でも下りて下りられないこともなさそ~
今年の春は残雪の雪山を多く登ったので自信があったし、今日の行程を考えると三俣蓮華岳の山頂経由は時間的にも厳しかったので…、予定通りGO
少し緊張しましたが無事に雪渓を通過し午前7時30分に「三俣山荘」に到着しました。
(背景は鷲羽岳)
今夜の宿泊を予約、寝床も直ぐに決まり重い荷物をデポ、小屋前からの槍ヶ岳方面が素晴らしかったので(パシャ)
(槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、長谷川ピークetc、槍から手前に延びるのは西鎌尾根、右手前は西鎌尾根の左俣岳でしょう。)
(槍ヶ岳と槍から北に延びる北鎌尾根、メッチャ難所、岩登りの経験が必要です。)
山荘前で30分程の休憩をとり、午前8時に山荘を離れ、「黒部川水源碑」に向かって沢添いの道を下りました。
標高差約150mの急な下りを下り終えると「黒部川水源」の碑が立っています。
午前8時26分に到着
此処からは「ワリモ岳、2,888m」と「祖父岳、2,823m」の間の渓谷を登ります。渓谷は残雪も多く、残雪には雪解けによってスノーブリッジが出来ている箇所もあるので緊張しましたが、全体としては大変登り易い登山道でした。
花の少ない登山道でしたが、沢沿いの道端に「ハクサンフウロ」が咲いていました。
沢の上流部は南向きで雪渓はほとんど消えていました。
午前9時52分、「岩苔乗越」に到着、此処は「雲ノ平」と「水晶・鷲羽岳」方面の分岐点です。
「岩苔乗越」から更に「水晶岳」方面に一登りすると「ワリモ北分岐、2,841m」です。到着は午前10時でした。
此処は「水晶岳」方面と「鷲羽岳」方面の分岐点です。
先に「水晶岳」に登るので「水晶岳」方面(左方向)に進みました。
なだらかな尾根道が続く登山道、素晴らしい眺めです
尾根道の標高2,790m付近から(パシャ)
薬師岳(左奥)、水晶岳(右)
水晶岳への尾根道
更に400m程先の尾根道、標高2,800m付近から(パシャ)
槍ヶ岳、穂高連峰の山々
振り返ると、ワリモ岳、鷲羽岳と続く山並み
花の少ない登山道ですが、尾根道からの眺めは圧巻です
水晶小屋の少し手前に「ミヤマクワガタ、ミヤマオダマキ」が咲いていました。
ミヤマクワガタ
ミヤマオダマキ
午前10時53分、水晶小屋に到着
「水晶小屋」からは立山連峰、後立山連峰、槍・穂高連峰と、北アルプスの名峰が全て見渡せます
赤牛岳、奥は立山連峰
後立山連峰の白馬三山、手前下は黒部湖
立山連峰(左)、黒部湖(中下)、後立山連峰の白馬、杓子、白馬槍(奥)
槍ヶ岳、北鎌尾根、表銀座の山並み
槍ヶ岳・穂高連峰の山並み
素晴らしい山の景色に後ろ髪を引かれながら、水晶岳へ
午前11時27分、水晶岳山頂に到着
水晶岳山頂から「裏銀座縦走路」の山々
(真砂、野口五郎、三ッ岳…)
今日は更に「鷲羽岳」に登る予定だったから早々に水晶岳の山頂にバイバイ
ワリモ北分岐までは往路を引き返しました。
ワリモ北分岐からは「ワリモ岳~鷲羽岳」の稜線登山道を進みました。
本当に花の少ない尾根道ですが、ワリモ岳山頂の少し手前に「イワギキョウ」が咲いていました。
13時17分、ワリモ岳に到着です。
標識には「ワリモ岳山頂」とありますが、この標識は登山道脇に立てられていました。
本当の山頂は10m程の岩ゴロの頂です。
「ワリモ岳山頂」から「鷲羽岳」方面に延びる登山道
13時56分、「鷲羽岳」山頂に到着
此処からの景色も素晴らしいですが…、私は水晶岳山頂からの眺めの方が好きでした
「鷲羽岳」山頂から「三俣山荘」への下りは滑り易い岩ゴロ道が延々と続きます
一歩一歩慎重に、本当に歩き辛い道でした。
「三俣山荘」から「鷲羽岳」に直接登る人が多いようですが、もう一度登るとしても、私はやはり「逆ルート?」(ワリモ側から登り三俣山荘に降りるルート)を選びます
15時10分、急なザレ道を無事に下り「三俣山荘」に到着しました
今日の行程GPSトラックログ
結構アップダウンが激しく、距離も14.5Kmと長く、厳しい一日でしたが、荷物を宿にデポしての軽装登山だったから、思っていたほどは疲れませんでした
雨に遭うこともなく、今回の目的の山々に全て登れ、幸運な山旅でした。
明日は下山、お天気も大丈夫なようです。
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪ねて、Part-Ⅲ(黒部五郎岳に登る) [日本100名山]
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪る山旅の三日目です。
2012年7月25日、今日の行程は「双六小屋~三俣蓮華岳~黒部五郎小屋(黒部五郎岳往復)」の13.3Kmです。
7月25日(水)、天気予報では「晴れ→曇り」、午前5時に双六小屋前から「鷲羽岳」「槍ヶ岳」方面の景色を撮影しました。
「鷲羽岳、2,924m」
「槍ヶ岳・穂高連峰」
飛騨沢方面からガスが湧き出し、上空にはまとまった雲が…
今日も昨日と同様、少しハードな行程ですが、双六小屋から黒部五郎小屋へ移動、五郎小屋に荷物をデポして「黒部五郎岳」の山頂を往復する予定です。
午前5時30分、双六小屋にバイバイ、中道ルートを通って「三俣蓮華岳」に向かいました。
雪が完全に消えた中道ルートの登山道脇には色々な高山植物が咲き乱れていました。
キバナシャクナゲ
チングルマ
葉っぱが開き始めた「コバイケイソウ」、今が盛りの「ハクサンイチゲ(白)」、「ショウジョウバカマ(赤紫)」も…
(花の咲いたコバイケイソウの大群落を期待していましたが…、少し時期が早すぎたようです)
ミヤマダイコンソウ
午前6時39分、双六岳稜線の尾根道との合流点に到達しました。
「三俣蓮華岳」へは合流した尾根道を進みます。
合流点で小休止、槍・穂高方面の眺めが素晴らしかったです。
(槍から大天井に通じる「表銀座の山並」、手前で槍から左に伸びるのは北鎌尾根です。)
槍・大喰・中・南・長谷川ピークのアップ写真
西に目を向けると、「白山」と「大日岳」が遥か彼方の空に浮かんでいました。
尾根道の岩陰に「タカネウスユキソウ」が咲いていました。初見です
「黒部五郎岳」も随分と近づいてきました。
午前7時39分、「三俣蓮華岳、2,841m」に到着です。
此処から道を左に取り、蓮華岳を下って黒部五郎小屋に向かいます。
下り始めて少し進んだ所に「アオノツガザクラ」が咲き始めていました。
三俣蓮華岳の山頂から標高で180m程下がった所に三俣山荘への巻き道がありました。(三俣蓮華岳の山頂を右に取っても三俣山荘に行けます。)
(翌日、この巻き道を通って三俣山荘へ行きましたが…、この標識の少し先に急勾配の雪渓が待ち受けていました)
巻き道を右に見ながら真直ぐ下る「黒部五郎小屋」への道は物凄い急勾配、岩ゴロ道で、明日、コレを登るのかと思うとウンザリでしたが、道端の花が疲れを癒してくれました。
タテヤマリンドウ
ブキゼリ
ツマトリソウ
ゴゼンタチバナ
キヌガサソウ
午前9時25分、「黒部五郎小屋」に到着、今夜の宿泊予約を済ませ、荷物を小屋に置き、軽装で午前9時40分に「黒部五郎岳」山頂への往復に出かけました。
五郎カールは「コバイケイソウ」の大群生地で有名ですが、まだ新芽が育っている段階で花は咲いていませんでした。
途中、「イワイチョウ」が咲いていました。
五郎カールには大きな石(岩)がゴロゴロしていました。
名前の謂れが、石が「ゴロゴロ」から黒部五郎と名付けられたとか…、本当かな~?
太郎平方面からの縦走路との交差より少し手前、カールから支尾根に上りきった位置からみた「薬師岳」です。
午前11時53分、山頂に到着です。思っていたよりも早かった~
宿に戻ったのが13時57分、荷物をデポしての軽装登山はやはり楽です
今日の行程GPSトラックログ
累積登り:1,223m、累積下り:1,436m、行程距離:13Km、昨日よりは少し楽だったかな~
2012年7月25日、今日の行程は「双六小屋~三俣蓮華岳~黒部五郎小屋(黒部五郎岳往復)」の13.3Kmです。
7月25日(水)、天気予報では「晴れ→曇り」、午前5時に双六小屋前から「鷲羽岳」「槍ヶ岳」方面の景色を撮影しました。
「鷲羽岳、2,924m」
「槍ヶ岳・穂高連峰」
飛騨沢方面からガスが湧き出し、上空にはまとまった雲が…
今日も昨日と同様、少しハードな行程ですが、双六小屋から黒部五郎小屋へ移動、五郎小屋に荷物をデポして「黒部五郎岳」の山頂を往復する予定です。
午前5時30分、双六小屋にバイバイ、中道ルートを通って「三俣蓮華岳」に向かいました。
雪が完全に消えた中道ルートの登山道脇には色々な高山植物が咲き乱れていました。
キバナシャクナゲ
チングルマ
葉っぱが開き始めた「コバイケイソウ」、今が盛りの「ハクサンイチゲ(白)」、「ショウジョウバカマ(赤紫)」も…
(花の咲いたコバイケイソウの大群落を期待していましたが…、少し時期が早すぎたようです)
ミヤマダイコンソウ
午前6時39分、双六岳稜線の尾根道との合流点に到達しました。
「三俣蓮華岳」へは合流した尾根道を進みます。
合流点で小休止、槍・穂高方面の眺めが素晴らしかったです。
(槍から大天井に通じる「表銀座の山並」、手前で槍から左に伸びるのは北鎌尾根です。)
槍・大喰・中・南・長谷川ピークのアップ写真
西に目を向けると、「白山」と「大日岳」が遥か彼方の空に浮かんでいました。
尾根道の岩陰に「タカネウスユキソウ」が咲いていました。初見です
「黒部五郎岳」も随分と近づいてきました。
午前7時39分、「三俣蓮華岳、2,841m」に到着です。
此処から道を左に取り、蓮華岳を下って黒部五郎小屋に向かいます。
下り始めて少し進んだ所に「アオノツガザクラ」が咲き始めていました。
三俣蓮華岳の山頂から標高で180m程下がった所に三俣山荘への巻き道がありました。(三俣蓮華岳の山頂を右に取っても三俣山荘に行けます。)
(翌日、この巻き道を通って三俣山荘へ行きましたが…、この標識の少し先に急勾配の雪渓が待ち受けていました)
巻き道を右に見ながら真直ぐ下る「黒部五郎小屋」への道は物凄い急勾配、岩ゴロ道で、明日、コレを登るのかと思うとウンザリでしたが、道端の花が疲れを癒してくれました。
タテヤマリンドウ
ブキゼリ
ツマトリソウ
ゴゼンタチバナ
キヌガサソウ
午前9時25分、「黒部五郎小屋」に到着、今夜の宿泊予約を済ませ、荷物を小屋に置き、軽装で午前9時40分に「黒部五郎岳」山頂への往復に出かけました。
五郎カールは「コバイケイソウ」の大群生地で有名ですが、まだ新芽が育っている段階で花は咲いていませんでした。
途中、「イワイチョウ」が咲いていました。
五郎カールには大きな石(岩)がゴロゴロしていました。
名前の謂れが、石が「ゴロゴロ」から黒部五郎と名付けられたとか…、本当かな~?
太郎平方面からの縦走路との交差より少し手前、カールから支尾根に上りきった位置からみた「薬師岳」です。
午前11時53分、山頂に到着です。思っていたよりも早かった~
宿に戻ったのが13時57分、荷物をデポしての軽装登山はやはり楽です
今日の行程GPSトラックログ
累積登り:1,223m、累積下り:1,436m、行程距離:13Km、昨日よりは少し楽だったかな~
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪ねて、Part-Ⅱ(槍平~槍ヶ岳~双六小屋) [日本100名山]
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪る山旅の二日目です。
2012年7月24日、今日の行程は「槍平~千丈乗越~槍ヶ岳~(西鎌尾根)~双六小屋の12.2Kmです。
行程が長いので「槍平山荘」を午前4時45分に出発しました。
飛騨沢に沿った登山道を上流へと進みます。
歩き出して15分、午前5時、標高2,000m地点で「キヌガサソウ」が咲いていました。
高い山にも「花の季節」が訪れ、今日も「花」に疲れを癒されながらの山旅です
そして、標高2,100m付近では「サンカヨウ」の花
2,400m付近では「タカネザクラ」
ベニバナイチゴ
季節、標高や地形、地質によって異なる様々な高山植物に出会えるのも山登りの魅力の一つです
午前6時40分、標高は2,480m、飛騨沢の西方向の眺望が開けてきました。
(一番左端が「笠ヶ岳」、右に抜戸、大マノ、弓折岳、右端は樅沢岳では…、目の前の尾根筋は奥丸山から千丈乗越への縦走路です。)
更に飛騨沢に沿った登山道を進みます。
標高2,480m付近に「オオバキスミレ」、
2,530m付近に「コイワカガミ」が咲いていました。
午前6時54分、飛騨沢から西鎌尾根(千丈乗越)への分岐点(2,555m)に到達しました。
飛騨沢をそのまま「飛騨乗越」まで遡るルートもありますが、時間は少し多くかかりますが「千丈乗越」経由で「槍ヶ岳」へのルートの方が景色が遥かに素晴らしいので、ここで「飛騨沢」とお別れすることにしました
午前7時20分、奥丸山尾根の縦走路と合流しました。
途中の道端には「ハクサンイチゲ」が見頃を迎えていました。
此処から西鎌尾根の尾根筋(千丈乗越)まではガレた急斜面の登りが続きます。
途中、標高2,670m付近のハイマツが「花と実」を付けていました。
(ハイマツの実はホシガラスの大好物です!)
2,735m付近の岩場に「イワツメグサ」、もう直ぐ尾根筋を感じさせます。
午前7時52分、西鎌尾根に出ました。「千丈乗越、2,734m」です。
此処から「槍ヶ岳」へは細く急傾斜の尾根道が続きます。
高山の岩場に咲く植物が花を付けていました。
イワギキョウ
ミヤマダイコンソウ?
ヨツバシオガマ
標高2,820m付近から見た「西鎌尾根」
(伸びていった先は「双六岳、三俣蓮華、etc 」)
標高2,950m付近の「西鎌尾根」登山道の様子です。岩ガレの急な坂道が続きます。
「槍ヶ岳山荘」の直ぐ近くで「雷鳥♀」に出会いました。
午前9時20分、「槍ヶ岳山荘」に到着しました。
丁度、ヘリコプターで荷揚げの真最中でした。
午前9時48分、「槍ヶ岳、3,180m」の山頂です。
「槍ヶ岳山荘」前の道標
ガスで霞むのは「大喰岳、3,101m」です。
午前10時30分、今夜の宿、「双六山荘」へと「西鎌尾根」を引き返しました。
途中、「千丈乗越」の手前で、今度は「雷鳥♂」に出会いました。
雷鳥は濃い霧の日や雨の日によく出会いますが、今日のような良い天気の日にも遇えるのですね。
♂に出会うのは稀だからラッキーでした。
西鎌尾根も高山植物の宝庫でした。
ミヤマオダマキ
イワオウギ
ミヤマウスユキソウ
イブキジャコウソウ
ミヤマクワガタ
14時55分、「樅沢岳、2,755m」に到達です。
樅沢岳の山頂から「双六小屋」に向かう途中、今日三度目の「雷鳥」との出会いです。
雷鳥♀
15時34分、長~い一日山旅が終わり、今夜の宿「双六山荘」に到着です
今日一日の行程ログ
累積標高差、登り1,778m、下り1,207m、行程距離(沿面)12.2Kmでした
2012年7月24日、今日の行程は「槍平~千丈乗越~槍ヶ岳~(西鎌尾根)~双六小屋の12.2Kmです。
行程が長いので「槍平山荘」を午前4時45分に出発しました。
飛騨沢に沿った登山道を上流へと進みます。
歩き出して15分、午前5時、標高2,000m地点で「キヌガサソウ」が咲いていました。
高い山にも「花の季節」が訪れ、今日も「花」に疲れを癒されながらの山旅です
そして、標高2,100m付近では「サンカヨウ」の花
2,400m付近では「タカネザクラ」
ベニバナイチゴ
季節、標高や地形、地質によって異なる様々な高山植物に出会えるのも山登りの魅力の一つです
午前6時40分、標高は2,480m、飛騨沢の西方向の眺望が開けてきました。
(一番左端が「笠ヶ岳」、右に抜戸、大マノ、弓折岳、右端は樅沢岳では…、目の前の尾根筋は奥丸山から千丈乗越への縦走路です。)
更に飛騨沢に沿った登山道を進みます。
標高2,480m付近に「オオバキスミレ」、
2,530m付近に「コイワカガミ」が咲いていました。
午前6時54分、飛騨沢から西鎌尾根(千丈乗越)への分岐点(2,555m)に到達しました。
飛騨沢をそのまま「飛騨乗越」まで遡るルートもありますが、時間は少し多くかかりますが「千丈乗越」経由で「槍ヶ岳」へのルートの方が景色が遥かに素晴らしいので、ここで「飛騨沢」とお別れすることにしました
午前7時20分、奥丸山尾根の縦走路と合流しました。
途中の道端には「ハクサンイチゲ」が見頃を迎えていました。
此処から西鎌尾根の尾根筋(千丈乗越)まではガレた急斜面の登りが続きます。
途中、標高2,670m付近のハイマツが「花と実」を付けていました。
(ハイマツの実はホシガラスの大好物です!)
2,735m付近の岩場に「イワツメグサ」、もう直ぐ尾根筋を感じさせます。
午前7時52分、西鎌尾根に出ました。「千丈乗越、2,734m」です。
此処から「槍ヶ岳」へは細く急傾斜の尾根道が続きます。
高山の岩場に咲く植物が花を付けていました。
イワギキョウ
ミヤマダイコンソウ?
ヨツバシオガマ
標高2,820m付近から見た「西鎌尾根」
(伸びていった先は「双六岳、三俣蓮華、etc 」)
標高2,950m付近の「西鎌尾根」登山道の様子です。岩ガレの急な坂道が続きます。
「槍ヶ岳山荘」の直ぐ近くで「雷鳥♀」に出会いました。
午前9時20分、「槍ヶ岳山荘」に到着しました。
丁度、ヘリコプターで荷揚げの真最中でした。
午前9時48分、「槍ヶ岳、3,180m」の山頂です。
「槍ヶ岳山荘」前の道標
ガスで霞むのは「大喰岳、3,101m」です。
午前10時30分、今夜の宿、「双六山荘」へと「西鎌尾根」を引き返しました。
途中、「千丈乗越」の手前で、今度は「雷鳥♂」に出会いました。
雷鳥は濃い霧の日や雨の日によく出会いますが、今日のような良い天気の日にも遇えるのですね。
♂に出会うのは稀だからラッキーでした。
西鎌尾根も高山植物の宝庫でした。
ミヤマオダマキ
イワオウギ
ミヤマウスユキソウ
イブキジャコウソウ
ミヤマクワガタ
14時55分、「樅沢岳、2,755m」に到達です。
樅沢岳の山頂から「双六小屋」に向かう途中、今日三度目の「雷鳥」との出会いです。
雷鳥♀
15時34分、長~い一日山旅が終わり、今夜の宿「双六山荘」に到着です
今日一日の行程ログ
累積標高差、登り1,778m、下り1,207m、行程距離(沿面)12.2Kmでした
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪ねて、Part-Ⅰ(新穂高温泉~槍平小屋) [日本100名山]
九州では大暴れをした梅雨もようやく明けた2012年7月22日~27日、「槍ヶ岳」と黒部源流に位置する100名山「黒部五郎岳、水晶岳、鷲羽岳」登山の山旅にでかけました
槍ヶ岳・大喰岳・南岳~穂高連峰
鷲羽岳
黒部五郎岳
水晶岳(左奥は2011年8月8日に登った薬師岳)
今回の山旅行程は、
7月23日:新穂高温泉~(右俣林道)~槍平(槍平小屋泊)
7月24日:槍平~千丈乗越~槍ヶ岳~(西鎌尾根)~双六小屋(泊)
7月25日:双六小屋~三俣蓮華~黒部五郎小屋(泊)←→黒部五郎岳
7月26日:黒部五郎小屋~三俣山荘~黒部源流碑~岩苔乗越~ワリモ北分岐~水晶岳~ワリモ北分岐~ワリモ岳~鷲羽岳~三俣山荘(泊)
7月27日:三俣山荘~三俣蓮華岳~双六小屋~弓折乗越~鏡池山荘~わさび平~(左俣林道)~新穂高温泉
の山中4泊5日の長丁場です。
全行程のGPSトラック軌跡を3分割すると、
行程距離は、23日:9.5Km、24日:12.2Km、25日:13.3Km、26日:14.5Km、27日:19.5Km、全行程の長さは69Kmでした
山旅の記録は各日毎にブログにアップします
Part-Ⅰは2012年7月23日、新穂高温泉登山者駐車場から槍平までの記録です。
7月22日午後、新穂高温泉登山者用駐車場に到着しました。
土曜日から降り続いた雨もようやく小康状態になりましたが…、
日曜日の午後とあって、週末からの登山者が次々と下山してきますが、週末は生憎の「雨」だったので皆さん無言で下を向いて疲れた様子で歩いていました。
22日の夜にはまた雨が降り出し、夜半にはかなり激しく降っていました。
明日(23日)の天気が心配でしたが、いつの間にか眠ってしまいました
23日朝、午前5時に目覚めましたが、まだ少し雨が降っています
もう一日待機かな~って考えていましたが、午前6時頃になると、空が少し明るくなり、雨も小止みになってきたので出発する事にしました。
午前6時15分に駐車場をスタート、穂高平までの夏山短縮登山道は深い樹林帯の道なので、GPSの標高計測が不正確です。
初日(23日)の行程ログ
午前7時10分、穂高平非難小屋に到着しました。
歩き出してから55分は私の平均的なペースです
次の目安「白出沢出会」まではの右俣林道は、一昨年の「奥穂高岳」登山の時に経験済だから気分も楽です
「白出沢出会」の少し手前に「白出沢」を遡る「奥穂高登山口」がありますが、此処をやり過ごすと「白出沢出会」です。
到着は午前8時10分、穂高平からは約1時間の林道歩きでした。
登山者用にテント張りの「休憩所」が準備されていました。
槍ヶ岳への登山道標
此処から先は始めてのコースですが、良く整備された登山道で問題は全くありませんでした。
午前11時45分、「槍平小屋」に到着です。
槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳山頂直下)まで進むか?此処で泊まるか?随分迷いました。
空を見上げると「黒雲」が湧き上がって…、天候は余り良くありません。
最初は「槍ヶ岳山荘」泊まを予定していたので、「槍平小屋」泊まりに変更すると以降の行程が苦しくなります。
しかし、ここから厳しい登りが始まります。
もし途中で雨にあったら悲惨です。
結局、予定を変更して「槍平小屋」に泊まることにしました
泊まると決めたら時間はタップリ、小屋の付近を散歩して「花」や「山岳風景」を撮影しました
顔を覗かす「南岳、3,033m」(右奥の山、山頂は雲の中)
「槍ヶ岳」から「奥穂高岳」への縦走路の難所「大切戸」
ミヤマカラマツ
エンレイソウの実
キンポウゲ
ニリンソウ
槍ヶ岳・大喰岳・南岳~穂高連峰
鷲羽岳
黒部五郎岳
水晶岳(左奥は2011年8月8日に登った薬師岳)
今回の山旅行程は、
7月23日:新穂高温泉~(右俣林道)~槍平(槍平小屋泊)
7月24日:槍平~千丈乗越~槍ヶ岳~(西鎌尾根)~双六小屋(泊)
7月25日:双六小屋~三俣蓮華~黒部五郎小屋(泊)←→黒部五郎岳
7月26日:黒部五郎小屋~三俣山荘~黒部源流碑~岩苔乗越~ワリモ北分岐~水晶岳~ワリモ北分岐~ワリモ岳~鷲羽岳~三俣山荘(泊)
7月27日:三俣山荘~三俣蓮華岳~双六小屋~弓折乗越~鏡池山荘~わさび平~(左俣林道)~新穂高温泉
の山中4泊5日の長丁場です。
全行程のGPSトラック軌跡を3分割すると、
行程距離は、23日:9.5Km、24日:12.2Km、25日:13.3Km、26日:14.5Km、27日:19.5Km、全行程の長さは69Kmでした
山旅の記録は各日毎にブログにアップします
Part-Ⅰは2012年7月23日、新穂高温泉登山者駐車場から槍平までの記録です。
7月22日午後、新穂高温泉登山者用駐車場に到着しました。
土曜日から降り続いた雨もようやく小康状態になりましたが…、
日曜日の午後とあって、週末からの登山者が次々と下山してきますが、週末は生憎の「雨」だったので皆さん無言で下を向いて疲れた様子で歩いていました。
22日の夜にはまた雨が降り出し、夜半にはかなり激しく降っていました。
明日(23日)の天気が心配でしたが、いつの間にか眠ってしまいました
23日朝、午前5時に目覚めましたが、まだ少し雨が降っています
もう一日待機かな~って考えていましたが、午前6時頃になると、空が少し明るくなり、雨も小止みになってきたので出発する事にしました。
午前6時15分に駐車場をスタート、穂高平までの夏山短縮登山道は深い樹林帯の道なので、GPSの標高計測が不正確です。
初日(23日)の行程ログ
午前7時10分、穂高平非難小屋に到着しました。
歩き出してから55分は私の平均的なペースです
次の目安「白出沢出会」まではの右俣林道は、一昨年の「奥穂高岳」登山の時に経験済だから気分も楽です
「白出沢出会」の少し手前に「白出沢」を遡る「奥穂高登山口」がありますが、此処をやり過ごすと「白出沢出会」です。
到着は午前8時10分、穂高平からは約1時間の林道歩きでした。
登山者用にテント張りの「休憩所」が準備されていました。
槍ヶ岳への登山道標
此処から先は始めてのコースですが、良く整備された登山道で問題は全くありませんでした。
午前11時45分、「槍平小屋」に到着です。
槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳山頂直下)まで進むか?此処で泊まるか?随分迷いました。
空を見上げると「黒雲」が湧き上がって…、天候は余り良くありません。
最初は「槍ヶ岳山荘」泊まを予定していたので、「槍平小屋」泊まりに変更すると以降の行程が苦しくなります。
しかし、ここから厳しい登りが始まります。
もし途中で雨にあったら悲惨です。
結局、予定を変更して「槍平小屋」に泊まることにしました
泊まると決めたら時間はタップリ、小屋の付近を散歩して「花」や「山岳風景」を撮影しました
顔を覗かす「南岳、3,033m」(右奥の山、山頂は雲の中)
「槍ヶ岳」から「奥穂高岳」への縦走路の難所「大切戸」
ミヤマカラマツ
エンレイソウの実
キンポウゲ
ニリンソウ
越後駒ヶ岳(魚沼駒ケ岳、日本100名山)、残雪期、駒ノ湯登山口から日帰り登山 [日本100名山]
2012年6月13日、越後三山の内「越後(魚沼)駒ケ岳」に登りました
越後三山、左から越後駒ケ岳、中ノ岳、八海山です。
豪雪地帯の新潟県上越から福島県奥只見、会津若松周辺の山々は未だに深い雪が残っています
この地域には、日本100名山に含まれる山がたくさんありますが、
今回はその内の「越後(魚沼)駒ケ岳」に登ることにしました
「駒ケ岳」の山開きは6月24日(日)に予定されているようですが、山開き後は登山客も急増するだろうと、「開山」前に登りました。
一般的な登山口「枝折峠登山口」への道路は未開通(開山に合わせて開通するらしい)、そこで、距離、標高差ともに厳しくなるが、「駒の湯登山口」から登ることにしました。
越後駒ケ岳駒ノ湯登山コースGPSトラック軌跡
GPSトラックログ
「駒ノ湯登山口」の標高は360m、一方、「枝折峠登山口」の標高は1,065m、約700mの差があります。
私の標準的な登山速度で、登り2時間、下り1時間余分に時間がかかります
山頂までの標高差、距離ともに厳しいので午前5時の早立ちです
「駒ノ湯登山口」
ログからも分かるように、スタート地点から約3.8Km、標高1,278mの小倉山山頂までは樹林帯の中、厳しい登りが続きます
眺望もなく、目立った草花もなく…、ひたすら我慢の登りが続きます。
唯一、目にした草花は「ホウチャクソウ」でした。
午前8時20分、3時間20分の奮闘で「小倉山、1,378m」に到着です(ホッ)
小倉山山頂で一気に眺望が開け、目指す「越後駒ケ岳」の雄姿が目の前に…、
山頂で暫しの休憩、行動食を食べていると一人の若者が登ってきました。
群馬県から来た人で、やはり「100名山」を目指し今日が65座目だそうです。
しばらく山の話に花を咲かせ、追い立てられるのは苦手なので…、先に道を譲りました。
若いから元気です、ズンズン先を進んでいきますが…、
私は登山道脇の高山植物を撮影しながらマイペースの登山です
小倉山を過ぎると登山道歩きから雪渓歩きの頻度が多くなってきました。
登山道脇は雪解け水を十分含み色々な高山植物が花を咲かせていました。
トクワカソウ(イワウチワの一種)
イワカガミ
ツバメオモト
ツバメオモト(花の拡大)
カタクリ
イワナシ
特に「カタクリ」は大きな群落を作って咲いていました
花に癒されながらの登山、気付かない内に「百草の池、1,540m」と言う小ピークに辿り着きました。
スタートから約5.2Km地点、時刻は午前9時30分でした。
「百草の池」から駒ケ岳方面、中央右奥の白いピークが山頂です。
先ほど別れた若者が遥か彼方の「雪渓」を登っていますが…、
「コースが違う~~~」
雪渓で方向を間違えてコースアウトしています(でも、連絡のしようがない)
その内に気付くだろうと私も先に進む事にしました。
登山道脇にはまだまだ色々な高山植物が花を咲かせていました。
ショウジョウバカマ
シラネアオイ
ナエバキスミレ
オオイワカガミ
オオイワカガミ(花の拡大写真)
アズマシャクナゲ
アズマシャクナゲが咲いていた標高1,800m付近からはガレた岩場を登ります。
岩場の一部は「正規のルート」が急斜面の雪渓で遮られて進むことができないので…、
「×」印(山では進入禁止マーク)を無理に進み、急な岩場を乗り越えました
(でも、急な岩場でしたが…、鎖の痕跡も有り、昔は此処を登ったようです。特に危険は感じませんでした。雪渓は凄い急斜面だったから、冬場は此処を登る方が安全なようです。)
花に疲れを癒されながら、午前11時8分、駒の小屋に到着です。
駒の小屋
小屋前で一休み、冷たい雪解け水の水場がありました。
写真の左、水が勢い良く迸っています。
メッチャ美味しい、ホントに美味しい水でした
これから山頂への最後の登りです。
小屋から山頂までの標高差は約100m、半分程が登山道で最後の50m程は全面が雪渓で覆われた急斜面を登ります
登ろうかな~って思っていると先ほどの若者が下山してきました。
「コースアウト」の話をすると…、
「大変でしたよ、あの先は崖で全く進めないので、戻ってルートの間違いに気付きました」って事でした。
コースアウトの原因はコースを示す旗竿が倒れていて見えなかったからのようです。
私はGPSでルートを確認しながら登りましたので間違うことはなかったのですが…。
先ほどの「×印」岩場は若者も通過したそうです。
また暫く若者と話に花を咲かせ、彼は下山、私は山頂目指してバイバイ
午前11時50分、山頂に到着です。予定していた時間より1時間早く着きました
越後駒ケ岳山頂
山頂標識
記念撮影
山頂からの眺めはガスが湧いていて期待ほどではありませんでした
「平ヶ岳」方面の眺め
下山も花の写真を撮影しながら
ミヤマキンバイ
トウゴクミツバツツジ
ミツバノバイカオウレン
コミヤマカタバミ
午後4時30分、愛車が待つ「駒の湯登山口」に下山しました(ホッ)
越後三山、左から越後駒ケ岳、中ノ岳、八海山です。
豪雪地帯の新潟県上越から福島県奥只見、会津若松周辺の山々は未だに深い雪が残っています
この地域には、日本100名山に含まれる山がたくさんありますが、
今回はその内の「越後(魚沼)駒ケ岳」に登ることにしました
「駒ケ岳」の山開きは6月24日(日)に予定されているようですが、山開き後は登山客も急増するだろうと、「開山」前に登りました。
一般的な登山口「枝折峠登山口」への道路は未開通(開山に合わせて開通するらしい)、そこで、距離、標高差ともに厳しくなるが、「駒の湯登山口」から登ることにしました。
越後駒ケ岳駒ノ湯登山コースGPSトラック軌跡
GPSトラックログ
「駒ノ湯登山口」の標高は360m、一方、「枝折峠登山口」の標高は1,065m、約700mの差があります。
私の標準的な登山速度で、登り2時間、下り1時間余分に時間がかかります
山頂までの標高差、距離ともに厳しいので午前5時の早立ちです
「駒ノ湯登山口」
ログからも分かるように、スタート地点から約3.8Km、標高1,278mの小倉山山頂までは樹林帯の中、厳しい登りが続きます
眺望もなく、目立った草花もなく…、ひたすら我慢の登りが続きます。
唯一、目にした草花は「ホウチャクソウ」でした。
午前8時20分、3時間20分の奮闘で「小倉山、1,378m」に到着です(ホッ)
小倉山山頂で一気に眺望が開け、目指す「越後駒ケ岳」の雄姿が目の前に…、
山頂で暫しの休憩、行動食を食べていると一人の若者が登ってきました。
群馬県から来た人で、やはり「100名山」を目指し今日が65座目だそうです。
しばらく山の話に花を咲かせ、追い立てられるのは苦手なので…、先に道を譲りました。
若いから元気です、ズンズン先を進んでいきますが…、
私は登山道脇の高山植物を撮影しながらマイペースの登山です
小倉山を過ぎると登山道歩きから雪渓歩きの頻度が多くなってきました。
登山道脇は雪解け水を十分含み色々な高山植物が花を咲かせていました。
トクワカソウ(イワウチワの一種)
イワカガミ
ツバメオモト
ツバメオモト(花の拡大)
カタクリ
イワナシ
特に「カタクリ」は大きな群落を作って咲いていました
花に癒されながらの登山、気付かない内に「百草の池、1,540m」と言う小ピークに辿り着きました。
スタートから約5.2Km地点、時刻は午前9時30分でした。
「百草の池」から駒ケ岳方面、中央右奥の白いピークが山頂です。
先ほど別れた若者が遥か彼方の「雪渓」を登っていますが…、
「コースが違う~~~」
雪渓で方向を間違えてコースアウトしています(でも、連絡のしようがない)
その内に気付くだろうと私も先に進む事にしました。
登山道脇にはまだまだ色々な高山植物が花を咲かせていました。
ショウジョウバカマ
シラネアオイ
ナエバキスミレ
オオイワカガミ
オオイワカガミ(花の拡大写真)
アズマシャクナゲ
アズマシャクナゲが咲いていた標高1,800m付近からはガレた岩場を登ります。
岩場の一部は「正規のルート」が急斜面の雪渓で遮られて進むことができないので…、
「×」印(山では進入禁止マーク)を無理に進み、急な岩場を乗り越えました
(でも、急な岩場でしたが…、鎖の痕跡も有り、昔は此処を登ったようです。特に危険は感じませんでした。雪渓は凄い急斜面だったから、冬場は此処を登る方が安全なようです。)
花に疲れを癒されながら、午前11時8分、駒の小屋に到着です。
駒の小屋
小屋前で一休み、冷たい雪解け水の水場がありました。
写真の左、水が勢い良く迸っています。
メッチャ美味しい、ホントに美味しい水でした
これから山頂への最後の登りです。
小屋から山頂までの標高差は約100m、半分程が登山道で最後の50m程は全面が雪渓で覆われた急斜面を登ります
登ろうかな~って思っていると先ほどの若者が下山してきました。
「コースアウト」の話をすると…、
「大変でしたよ、あの先は崖で全く進めないので、戻ってルートの間違いに気付きました」って事でした。
コースアウトの原因はコースを示す旗竿が倒れていて見えなかったからのようです。
私はGPSでルートを確認しながら登りましたので間違うことはなかったのですが…。
先ほどの「×印」岩場は若者も通過したそうです。
また暫く若者と話に花を咲かせ、彼は下山、私は山頂目指してバイバイ
午前11時50分、山頂に到着です。予定していた時間より1時間早く着きました
越後駒ケ岳山頂
山頂標識
記念撮影
山頂からの眺めはガスが湧いていて期待ほどではありませんでした
「平ヶ岳」方面の眺め
下山も花の写真を撮影しながら
ミヤマキンバイ
トウゴクミツバツツジ
ミツバノバイカオウレン
コミヤマカタバミ
午後4時30分、愛車が待つ「駒の湯登山口」に下山しました(ホッ)
飯豊山(日本100名山)、残雪期登山 [日本100名山]
2012年5月30日、31日の二日間で「飯豊山、2,105m」に登りました。
5月27日に「朝日岳」を古寺鉱泉から日帰り登山の後、次の目標「飯豊山」に登る為、福島県喜多方市の道の駅「喜多の郷」に移動、28日、29日は飯豊山のポイント天気が思わしくなかったので「喜多の郷」で天候の回復待ちをしました。
「飯豊山」のポイント天気予報では、5月30日、31日は超A級のと言う事だったので、飯豊山登山を決行することにしました。
飯豊山は福島、山形、新潟の三県に跨る飯豊連峰の主峰です。
飯豊山へは色々な登山ルートが開かれていますが、何れのコースも最低でも山中一泊が必要、私は福島県喜多方市川入から登ることにしました。
飯豊山登山川入コースGPSトラック軌跡
登山コース(青線:予定ルート、赤線:GPSトラック軌跡)
GPSトラックログ
登山口の「御沢野営場」の標高は560m、「飯豊山」の標高は2,105m、単純標高差でも1,545mもありますが、途中には幾つものピークが連なり、累積標高差は2,700に及び、沿面歩行距離は25.7Kmのハードな登山です。
特に、長坂と呼ばれる「御沢小屋跡(登山口)」から「横峰小屋跡」までの登りは「下十五里」「中十五里」「上十五里」と呼ばれる急登が連続しています。
一里が十五里に感じるほどキツイ登りだと言う意味で名付けられたそうです
5月30日午前4時、道の駅「喜多の郷」を
午前5時、御沢野営場に到着、簡単な朝食を済ませ、登山の準備、登山届けの投函を済ませて、
午前6時から登山を開始しました
標高差は厳しいですが、片道12Km程の行程はの~んびりとこなせる距離です。
道中、景色や高山植物の撮影を楽しみながら登ることにしました
「御沢野営場」から「大滝」方面に林道を進みます。
渓流に架かる橋を渡ると「御沢小屋跡(登山口)」です。
道標には左「大滝」、右「下十五里」とあります。右方向へ進みます。
すぐに木の階段道です。急登の始まりを感じさせられました
登山口から横峰小屋跡までの急登は覚悟していましたから、
意外と楽に「中十五里」まで辿り着けてビックリ
「中十五里」から「上十五里」は500mとあります。
急な登りを考慮しても20分~30分位だろうと先に進みます。
この区間も意外に楽な登りで「上十五里」に到着です。
次の目標、「笹平」まで600mとあります。
この区間もそれほど厳しいとは感じませんでした。
気分って不思議なものですね~、厳しいと思っていたら案外楽に感じられ、楽だと思っていると意外に厳しく感じるんですね(笑)。
「笹平」の標高は1,240m位、登山口から標高で約680m程登ったことになります。
残雪が目立ちはじめました。
道標には「笹平」から「横峰」まで500mとあります。
残雪の量が一気に増え、道標がほとんど雪に埋まっています。
「横」の字だけが見えますが…、多分、「横峰小屋跡」だろうと思います。
この標識の位置は1,325m位、直ぐ先は1,344mの「横峰」です。
「横峰」到着は午前9時13分、出発から3時間13分です。
登山案内(山渓)によればこの間は「休憩を含まず3時間」とありますので余裕をもって登っていたことになります
ここで初めて下山してくる一人の登山者(地元の方)に出会いました。
昨日、三国岳まで登り、これから下山して仕事だとか…
「飯豊本山に行くんだったら多分今夜は一人ですよ。お気を付けて…」で別れ、彼は下山、私は先へと進みます。
「横峰」から「地蔵山、1,485m」標高差140m程の雪道を登ります。
やがて雪道は左に折れ(???地蔵山山頂はパスしたのかな)、幅は狭いが比較的なだらかな尾根道を「三国岳」へと進みます。
「三国岳」への尾根道は山頂手前に「剣ヶ峰」と呼ばれる岩稜地帯があります。
「剣ヶ峰」到着は午前11時27分でした。
標高は約1,560mです。
「剣ヶ峰」から「三国岳」へは細い岩稜尾根が続いています。
三国岳方面はガスが湧いていました。
鎖場もある岩稜地帯を慎重に登り、正午丁度に「三国岳山頂」に到着しました。
「三国岳避難小屋」は三国岳の山頂に建てられていました。
注意:飯豊連峰の山小屋は全て「冬季避難小屋」ですが、登山シーズンには管理人が常駐、有料の山小屋(殆どが自炊)になります。
三国岳山頂の道路標識
(次の避難小屋がある「切合」まで3Kmと表示されていました。)
三国岳山頂で暫しの休憩、昼食です
これから向かう「種蒔山」方面にはガスがかかっています。
「三国岳」を後に、「種蒔山」方面へ伸びる尾根道を下ります。
ここから幾つかのピークを登ったり、下ったり、いわゆる尾根歩きが始まります。
尾根の東側斜面には残雪が多く、尾根道は至る所で残雪に埋もれていましたが、
雪道は「踏み抜き」「滑落」に注意すれば登山道よりも歩き易かったですよ
13時30分、三国岳と種蒔山の鞍部(標高1,700m)に到着、
鞍部から「種蒔山、標高1,791m」方面の眺めです。
登山道が尾根の東(右)側に張り付いた残雪に埋もれている様子がよくわかります。
埋もれた部分は不安定に見える残雪の上を進みます
13時58分、「種蒔山、1,791m」に到着です。
更に先へ、「切合避難小屋」のある「切合」へと「種蒔山」を下ります。
「種蒔山」から「切合」の間は「種蒔山」の北斜面にあたり残雪の量が一気に増えました。
当然、登山道は雪に埋もれ、GPSを頼りの雪渓歩きです。
「種蒔山」から少し先に種蒔山より少し標高が高いピーク(1,810m)があります。
夏山登山道はこのピークの右側(東側)を巻く形で「切合」へと続きますが、
今の時期、完全に雪渓に埋もれています。
そして、雪渓には幾筋ものクラック(雪の裂け目)が出来て先に進むことができません
この部分のGPSトラック軌跡の拡大図
赤線のトラック軌跡が幾重にも重なっているのはルートを探して歩き回った証拠の軌跡です。
いくら探しても雪渓を伝って「切合」に行くのは危険が多すぎます。
まず無理だろうと判断、ここは「藪漕ぎ」覚悟で登山ルートを外れ、
1,810mのピークを超えることにしました
幸い、1,810mのピーク付近まで雪渓が伸びていました。
「藪漕ぎ」の距離は15m位と判断、その先には「切合」に下るなだらかな雪渓が見えます。
「切合避難小屋」も見えています。
無事に難所を切り抜け、ホッとして周囲を見渡すと、
雄大な飯豊連峰の山々が一望できました
草履塚(右)、飯豊山(雲に隠れて…)、大日岳?(左)
「藪漕ぎ」をして切り抜けた「種蒔山」方面を振り返ると、
こんな感じの雪渓のクラックや断崖が行く手を遮っていました。
本来は右上のピークの左側を巻いて登山道が付けられています。
14時30分、「切合避難小屋」に到着です。随分と時間を浪費しました。
遅れた時間を取り戻すため、すぐに先を急ぎました
「草履塚、1,908m」から「御秘所、御前坂、本山」方面です。
中間付近の岩稜尾根が「御秘所」と言われる場所で、ハシゴ、鎖などが設置されています。
「草履塚」を下りきった所が「姥権現」です。
ここから「御秘所」まで500mです。
「御秘所」は「剣ヶ峰」よりも簡単に抜けられました。
ここから最後の登り「御前坂」が始まります。
落石注意
もうすぐ「本山小屋」
着いた~、今夜の宿舎「飯豊本山小屋」で~す
17時丁度です。予定より1時間ほど遅くなりました
小屋の横には「飯豊神社」が祭られていました。
途中、誰にも会わず、誰も登ってきません。
今夜は「小屋」でたった一人ですが…、もう山中一人も慣れてしまいました
翌朝は4時30分に起床、朝食の準備でウッカリ御来光の時間が過ぎてしまいました
小屋に荷物をデポ、カメラと三脚だけを持って「飯豊山山頂」へ
案内書では20分とありましたが軽装なので15分で山頂(2,105m)に到着、
今日も快晴で山頂からの眺めは素晴らしかったですよ
山頂標識(後方は御西岳)
(飯豊連峰の最高峰は標高2,128mの大日岳ですが、何故か山脈の名前は飯豊山なんですね。)
記念撮影
山頂から御西岳、大日岳、
山頂パノラマ、右に延びる稜線は烏帽子岳へと続く縦走路です。
暫く山頂の景色を堪能、小屋に戻って下山です。
午前6時の小屋前の気温は氷点下5度でした。
午前7時16分、「草履塚」に到着です。
昨日の登りは雪渓を通過、山頂をパスしたので…、
正面後ろの山影は「大日岳」でしょう。
「草履塚」山頂から西の方の眺め、微かに奥只見方面の山々が…
午前8時18分、昨日苦労をして藪漕ぎで乗り越えた1,810mピークの手前(種蒔分岐)まで戻ってきました。
分岐から飯豊山方面の眺めです。
「草履塚」(左)、「本山小屋」(右)、「飯豊山」(中央奥)
今日は迷うことなく「藪漕ぎ」で1,810mピークを乗り越えました。
「種蒔山」を少し下がった雪渓で一人の登山者が登ってくるのに出会いました。
二日間で出会った二人目の登山者です。
予定を聞くと「飯豊山日帰り」だとか、地元の若者でしたが、凄い馬力には驚きました
多分、暗いうちからヘッデン付けて登ってきたのでしょう。
少しさきは「藪漕ぎ」で乗り越えた方が良いですよって忠告(いらぬお節介だったかな~)、別れて先を急ぎました。
三国岳を過ぎ、剣ヶ峰の登り口で二人の登山者(地元の方)に出会いました。
予定を聞くと「三国岳日帰り」だそうです。
普通、日帰りだと此処までが限度でしょうね~。
13時51分、無事に「御沢野営場」に下山できました。
飯豊山登山で出会った高山植物(朝日岳とよく似た植生でした。)
綺麗な花ですが名前が分かりません
イワウチワ
イワナシ
オヤマノエンドウ
カタクリ
キクザキイチゲ
キヌガサソウ
コブシ
ショウジョウバカマ
シラネアオイ
タカネザクラ
タニウツギ
トウゴクミツバツツジ
バイカオウレン?
ハクサンイチゲ
ヒメイチゲ
ミヤマキンバイ
ムシカリ?
5月27日に「朝日岳」を古寺鉱泉から日帰り登山の後、次の目標「飯豊山」に登る為、福島県喜多方市の道の駅「喜多の郷」に移動、28日、29日は飯豊山のポイント天気が思わしくなかったので「喜多の郷」で天候の回復待ちをしました。
「飯豊山」のポイント天気予報では、5月30日、31日は超A級のと言う事だったので、飯豊山登山を決行することにしました。
飯豊山は福島、山形、新潟の三県に跨る飯豊連峰の主峰です。
飯豊山へは色々な登山ルートが開かれていますが、何れのコースも最低でも山中一泊が必要、私は福島県喜多方市川入から登ることにしました。
飯豊山登山川入コースGPSトラック軌跡
登山コース(青線:予定ルート、赤線:GPSトラック軌跡)
GPSトラックログ
登山口の「御沢野営場」の標高は560m、「飯豊山」の標高は2,105m、単純標高差でも1,545mもありますが、途中には幾つものピークが連なり、累積標高差は2,700に及び、沿面歩行距離は25.7Kmのハードな登山です。
特に、長坂と呼ばれる「御沢小屋跡(登山口)」から「横峰小屋跡」までの登りは「下十五里」「中十五里」「上十五里」と呼ばれる急登が連続しています。
一里が十五里に感じるほどキツイ登りだと言う意味で名付けられたそうです
5月30日午前4時、道の駅「喜多の郷」を
午前5時、御沢野営場に到着、簡単な朝食を済ませ、登山の準備、登山届けの投函を済ませて、
午前6時から登山を開始しました
標高差は厳しいですが、片道12Km程の行程はの~んびりとこなせる距離です。
道中、景色や高山植物の撮影を楽しみながら登ることにしました
「御沢野営場」から「大滝」方面に林道を進みます。
渓流に架かる橋を渡ると「御沢小屋跡(登山口)」です。
道標には左「大滝」、右「下十五里」とあります。右方向へ進みます。
すぐに木の階段道です。急登の始まりを感じさせられました
登山口から横峰小屋跡までの急登は覚悟していましたから、
意外と楽に「中十五里」まで辿り着けてビックリ
「中十五里」から「上十五里」は500mとあります。
急な登りを考慮しても20分~30分位だろうと先に進みます。
この区間も意外に楽な登りで「上十五里」に到着です。
次の目標、「笹平」まで600mとあります。
この区間もそれほど厳しいとは感じませんでした。
気分って不思議なものですね~、厳しいと思っていたら案外楽に感じられ、楽だと思っていると意外に厳しく感じるんですね(笑)。
「笹平」の標高は1,240m位、登山口から標高で約680m程登ったことになります。
残雪が目立ちはじめました。
道標には「笹平」から「横峰」まで500mとあります。
残雪の量が一気に増え、道標がほとんど雪に埋まっています。
「横」の字だけが見えますが…、多分、「横峰小屋跡」だろうと思います。
この標識の位置は1,325m位、直ぐ先は1,344mの「横峰」です。
「横峰」到着は午前9時13分、出発から3時間13分です。
登山案内(山渓)によればこの間は「休憩を含まず3時間」とありますので余裕をもって登っていたことになります
ここで初めて下山してくる一人の登山者(地元の方)に出会いました。
昨日、三国岳まで登り、これから下山して仕事だとか…
「飯豊本山に行くんだったら多分今夜は一人ですよ。お気を付けて…」で別れ、彼は下山、私は先へと進みます。
「横峰」から「地蔵山、1,485m」標高差140m程の雪道を登ります。
やがて雪道は左に折れ(???地蔵山山頂はパスしたのかな)、幅は狭いが比較的なだらかな尾根道を「三国岳」へと進みます。
「三国岳」への尾根道は山頂手前に「剣ヶ峰」と呼ばれる岩稜地帯があります。
「剣ヶ峰」到着は午前11時27分でした。
標高は約1,560mです。
「剣ヶ峰」から「三国岳」へは細い岩稜尾根が続いています。
三国岳方面はガスが湧いていました。
鎖場もある岩稜地帯を慎重に登り、正午丁度に「三国岳山頂」に到着しました。
「三国岳避難小屋」は三国岳の山頂に建てられていました。
注意:飯豊連峰の山小屋は全て「冬季避難小屋」ですが、登山シーズンには管理人が常駐、有料の山小屋(殆どが自炊)になります。
三国岳山頂の道路標識
(次の避難小屋がある「切合」まで3Kmと表示されていました。)
三国岳山頂で暫しの休憩、昼食です
これから向かう「種蒔山」方面にはガスがかかっています。
「三国岳」を後に、「種蒔山」方面へ伸びる尾根道を下ります。
ここから幾つかのピークを登ったり、下ったり、いわゆる尾根歩きが始まります。
尾根の東側斜面には残雪が多く、尾根道は至る所で残雪に埋もれていましたが、
雪道は「踏み抜き」「滑落」に注意すれば登山道よりも歩き易かったですよ
13時30分、三国岳と種蒔山の鞍部(標高1,700m)に到着、
鞍部から「種蒔山、標高1,791m」方面の眺めです。
登山道が尾根の東(右)側に張り付いた残雪に埋もれている様子がよくわかります。
埋もれた部分は不安定に見える残雪の上を進みます
13時58分、「種蒔山、1,791m」に到着です。
更に先へ、「切合避難小屋」のある「切合」へと「種蒔山」を下ります。
「種蒔山」から「切合」の間は「種蒔山」の北斜面にあたり残雪の量が一気に増えました。
当然、登山道は雪に埋もれ、GPSを頼りの雪渓歩きです。
「種蒔山」から少し先に種蒔山より少し標高が高いピーク(1,810m)があります。
夏山登山道はこのピークの右側(東側)を巻く形で「切合」へと続きますが、
今の時期、完全に雪渓に埋もれています。
そして、雪渓には幾筋ものクラック(雪の裂け目)が出来て先に進むことができません
この部分のGPSトラック軌跡の拡大図
赤線のトラック軌跡が幾重にも重なっているのはルートを探して歩き回った証拠の軌跡です。
いくら探しても雪渓を伝って「切合」に行くのは危険が多すぎます。
まず無理だろうと判断、ここは「藪漕ぎ」覚悟で登山ルートを外れ、
1,810mのピークを超えることにしました
幸い、1,810mのピーク付近まで雪渓が伸びていました。
「藪漕ぎ」の距離は15m位と判断、その先には「切合」に下るなだらかな雪渓が見えます。
「切合避難小屋」も見えています。
無事に難所を切り抜け、ホッとして周囲を見渡すと、
雄大な飯豊連峰の山々が一望できました
草履塚(右)、飯豊山(雲に隠れて…)、大日岳?(左)
「藪漕ぎ」をして切り抜けた「種蒔山」方面を振り返ると、
こんな感じの雪渓のクラックや断崖が行く手を遮っていました。
本来は右上のピークの左側を巻いて登山道が付けられています。
14時30分、「切合避難小屋」に到着です。随分と時間を浪費しました。
遅れた時間を取り戻すため、すぐに先を急ぎました
「草履塚、1,908m」から「御秘所、御前坂、本山」方面です。
中間付近の岩稜尾根が「御秘所」と言われる場所で、ハシゴ、鎖などが設置されています。
「草履塚」を下りきった所が「姥権現」です。
ここから「御秘所」まで500mです。
「御秘所」は「剣ヶ峰」よりも簡単に抜けられました。
ここから最後の登り「御前坂」が始まります。
落石注意
もうすぐ「本山小屋」
着いた~、今夜の宿舎「飯豊本山小屋」で~す
17時丁度です。予定より1時間ほど遅くなりました
小屋の横には「飯豊神社」が祭られていました。
途中、誰にも会わず、誰も登ってきません。
今夜は「小屋」でたった一人ですが…、もう山中一人も慣れてしまいました
翌朝は4時30分に起床、朝食の準備でウッカリ御来光の時間が過ぎてしまいました
小屋に荷物をデポ、カメラと三脚だけを持って「飯豊山山頂」へ
案内書では20分とありましたが軽装なので15分で山頂(2,105m)に到着、
今日も快晴で山頂からの眺めは素晴らしかったですよ
山頂標識(後方は御西岳)
(飯豊連峰の最高峰は標高2,128mの大日岳ですが、何故か山脈の名前は飯豊山なんですね。)
記念撮影
山頂から御西岳、大日岳、
山頂パノラマ、右に延びる稜線は烏帽子岳へと続く縦走路です。
暫く山頂の景色を堪能、小屋に戻って下山です。
午前6時の小屋前の気温は氷点下5度でした。
午前7時16分、「草履塚」に到着です。
昨日の登りは雪渓を通過、山頂をパスしたので…、
正面後ろの山影は「大日岳」でしょう。
「草履塚」山頂から西の方の眺め、微かに奥只見方面の山々が…
午前8時18分、昨日苦労をして藪漕ぎで乗り越えた1,810mピークの手前(種蒔分岐)まで戻ってきました。
分岐から飯豊山方面の眺めです。
「草履塚」(左)、「本山小屋」(右)、「飯豊山」(中央奥)
今日は迷うことなく「藪漕ぎ」で1,810mピークを乗り越えました。
「種蒔山」を少し下がった雪渓で一人の登山者が登ってくるのに出会いました。
二日間で出会った二人目の登山者です。
予定を聞くと「飯豊山日帰り」だとか、地元の若者でしたが、凄い馬力には驚きました
多分、暗いうちからヘッデン付けて登ってきたのでしょう。
少しさきは「藪漕ぎ」で乗り越えた方が良いですよって忠告(いらぬお節介だったかな~)、別れて先を急ぎました。
三国岳を過ぎ、剣ヶ峰の登り口で二人の登山者(地元の方)に出会いました。
予定を聞くと「三国岳日帰り」だそうです。
普通、日帰りだと此処までが限度でしょうね~。
13時51分、無事に「御沢野営場」に下山できました。
飯豊山登山で出会った高山植物(朝日岳とよく似た植生でした。)
綺麗な花ですが名前が分かりません
イワウチワ
イワナシ
オヤマノエンドウ
カタクリ
キクザキイチゲ
キヌガサソウ
コブシ
ショウジョウバカマ
シラネアオイ
タカネザクラ
タニウツギ
トウゴクミツバツツジ
バイカオウレン?
ハクサンイチゲ
ヒメイチゲ
ミヤマキンバイ
ムシカリ?