槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪ねて、Part-Ⅳ(水晶岳、鷲羽岳に登る) [日本100名山]
槍ヶ岳と黒部源流の100名山(黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳)を訪る山旅の四日目です。
2012年7月26日、今日の行程は「黒部五郎小屋~三俣山荘~岩苔乗越~ワリモ北分岐(←→水晶岳)~鷲羽岳~三俣山荘」の14.5Kmです。
「水晶(黒)岳」と「鷲羽岳」、二つの日本100名山を一日で登ります
水晶岳
(水晶岳に向かう尾根筋から撮影、左奥は薬師岳)
鷲羽岳
(ワリモ岳から撮影)
7月26日(木)、午前4時起床、4時30分から朝食、朝食を終え午前5時に黒部五郎小屋出発、今日は今回の山旅の中で一番の快晴です
黒部五郎小屋を出て直ぐに始まる岩ゴロの急登、行程距離約14.5Km、累積登り標高差1,615m、下り標高差1,410m、半端じゃありません
黒部五郎小屋を出て15分、標高2,400m付近で黒部五郎岳方向の視界が開けました。
朝日を浴びる「黒部五郎岳と五郎カール」
更に少し急坂を登ると薬師岳方向の視界も開けました。
薬師岳、手前は雲の平から薬師沢への稜線です。
急坂をユックリ登り、標高2,500m付近で笠ヶ岳方面の視界も開けました。
この方向から見る「笠ヶ岳」は何時も見慣れた笠ヶ岳とは一味違うは凛々しい姿をしています。
午前6時21分、「三俣山荘」への巻き道分岐に到着しました。
此処で「三俣山荘」から巻き道を登って来たオジサン二人が言うには「この先の雪渓、登りはまだましだけど、下りは危険だよ、私だったら巻き道は避けるよ」との事、心配になって荷物をデポ、様子を見に行くと…、ナルホド、ナットク、でも下りて下りられないこともなさそ~
今年の春は残雪の雪山を多く登ったので自信があったし、今日の行程を考えると三俣蓮華岳の山頂経由は時間的にも厳しかったので…、予定通りGO
少し緊張しましたが無事に雪渓を通過し午前7時30分に「三俣山荘」に到着しました。
(背景は鷲羽岳)
今夜の宿泊を予約、寝床も直ぐに決まり重い荷物をデポ、小屋前からの槍ヶ岳方面が素晴らしかったので(パシャ)
(槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、長谷川ピークetc、槍から手前に延びるのは西鎌尾根、右手前は西鎌尾根の左俣岳でしょう。)
(槍ヶ岳と槍から北に延びる北鎌尾根、メッチャ難所、岩登りの経験が必要です。)
山荘前で30分程の休憩をとり、午前8時に山荘を離れ、「黒部川水源碑」に向かって沢添いの道を下りました。
標高差約150mの急な下りを下り終えると「黒部川水源」の碑が立っています。
午前8時26分に到着
此処からは「ワリモ岳、2,888m」と「祖父岳、2,823m」の間の渓谷を登ります。渓谷は残雪も多く、残雪には雪解けによってスノーブリッジが出来ている箇所もあるので緊張しましたが、全体としては大変登り易い登山道でした。
花の少ない登山道でしたが、沢沿いの道端に「ハクサンフウロ」が咲いていました。
沢の上流部は南向きで雪渓はほとんど消えていました。
午前9時52分、「岩苔乗越」に到着、此処は「雲ノ平」と「水晶・鷲羽岳」方面の分岐点です。
「岩苔乗越」から更に「水晶岳」方面に一登りすると「ワリモ北分岐、2,841m」です。到着は午前10時でした。
此処は「水晶岳」方面と「鷲羽岳」方面の分岐点です。
先に「水晶岳」に登るので「水晶岳」方面(左方向)に進みました。
なだらかな尾根道が続く登山道、素晴らしい眺めです
尾根道の標高2,790m付近から(パシャ)
薬師岳(左奥)、水晶岳(右)
水晶岳への尾根道
更に400m程先の尾根道、標高2,800m付近から(パシャ)
槍ヶ岳、穂高連峰の山々
振り返ると、ワリモ岳、鷲羽岳と続く山並み
花の少ない登山道ですが、尾根道からの眺めは圧巻です
水晶小屋の少し手前に「ミヤマクワガタ、ミヤマオダマキ」が咲いていました。
ミヤマクワガタ
ミヤマオダマキ
午前10時53分、水晶小屋に到着
「水晶小屋」からは立山連峰、後立山連峰、槍・穂高連峰と、北アルプスの名峰が全て見渡せます
赤牛岳、奥は立山連峰
後立山連峰の白馬三山、手前下は黒部湖
立山連峰(左)、黒部湖(中下)、後立山連峰の白馬、杓子、白馬槍(奥)
槍ヶ岳、北鎌尾根、表銀座の山並み
槍ヶ岳・穂高連峰の山並み
素晴らしい山の景色に後ろ髪を引かれながら、水晶岳へ
午前11時27分、水晶岳山頂に到着
水晶岳山頂から「裏銀座縦走路」の山々
(真砂、野口五郎、三ッ岳…)
今日は更に「鷲羽岳」に登る予定だったから早々に水晶岳の山頂にバイバイ
ワリモ北分岐までは往路を引き返しました。
ワリモ北分岐からは「ワリモ岳~鷲羽岳」の稜線登山道を進みました。
本当に花の少ない尾根道ですが、ワリモ岳山頂の少し手前に「イワギキョウ」が咲いていました。
13時17分、ワリモ岳に到着です。
標識には「ワリモ岳山頂」とありますが、この標識は登山道脇に立てられていました。
本当の山頂は10m程の岩ゴロの頂です。
「ワリモ岳山頂」から「鷲羽岳」方面に延びる登山道
13時56分、「鷲羽岳」山頂に到着
此処からの景色も素晴らしいですが…、私は水晶岳山頂からの眺めの方が好きでした
「鷲羽岳」山頂から「三俣山荘」への下りは滑り易い岩ゴロ道が延々と続きます
一歩一歩慎重に、本当に歩き辛い道でした。
「三俣山荘」から「鷲羽岳」に直接登る人が多いようですが、もう一度登るとしても、私はやはり「逆ルート?」(ワリモ側から登り三俣山荘に降りるルート)を選びます
15時10分、急なザレ道を無事に下り「三俣山荘」に到着しました
今日の行程GPSトラックログ
結構アップダウンが激しく、距離も14.5Kmと長く、厳しい一日でしたが、荷物を宿にデポしての軽装登山だったから、思っていたほどは疲れませんでした
雨に遭うこともなく、今回の目的の山々に全て登れ、幸運な山旅でした。
明日は下山、お天気も大丈夫なようです。
2012年7月26日、今日の行程は「黒部五郎小屋~三俣山荘~岩苔乗越~ワリモ北分岐(←→水晶岳)~鷲羽岳~三俣山荘」の14.5Kmです。
「水晶(黒)岳」と「鷲羽岳」、二つの日本100名山を一日で登ります
水晶岳
(水晶岳に向かう尾根筋から撮影、左奥は薬師岳)
鷲羽岳
(ワリモ岳から撮影)
7月26日(木)、午前4時起床、4時30分から朝食、朝食を終え午前5時に黒部五郎小屋出発、今日は今回の山旅の中で一番の快晴です
黒部五郎小屋を出て直ぐに始まる岩ゴロの急登、行程距離約14.5Km、累積登り標高差1,615m、下り標高差1,410m、半端じゃありません
黒部五郎小屋を出て15分、標高2,400m付近で黒部五郎岳方向の視界が開けました。
朝日を浴びる「黒部五郎岳と五郎カール」
更に少し急坂を登ると薬師岳方向の視界も開けました。
薬師岳、手前は雲の平から薬師沢への稜線です。
急坂をユックリ登り、標高2,500m付近で笠ヶ岳方面の視界も開けました。
この方向から見る「笠ヶ岳」は何時も見慣れた笠ヶ岳とは一味違うは凛々しい姿をしています。
午前6時21分、「三俣山荘」への巻き道分岐に到着しました。
此処で「三俣山荘」から巻き道を登って来たオジサン二人が言うには「この先の雪渓、登りはまだましだけど、下りは危険だよ、私だったら巻き道は避けるよ」との事、心配になって荷物をデポ、様子を見に行くと…、ナルホド、ナットク、でも下りて下りられないこともなさそ~
今年の春は残雪の雪山を多く登ったので自信があったし、今日の行程を考えると三俣蓮華岳の山頂経由は時間的にも厳しかったので…、予定通りGO
少し緊張しましたが無事に雪渓を通過し午前7時30分に「三俣山荘」に到着しました。
(背景は鷲羽岳)
今夜の宿泊を予約、寝床も直ぐに決まり重い荷物をデポ、小屋前からの槍ヶ岳方面が素晴らしかったので(パシャ)
(槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、長谷川ピークetc、槍から手前に延びるのは西鎌尾根、右手前は西鎌尾根の左俣岳でしょう。)
(槍ヶ岳と槍から北に延びる北鎌尾根、メッチャ難所、岩登りの経験が必要です。)
山荘前で30分程の休憩をとり、午前8時に山荘を離れ、「黒部川水源碑」に向かって沢添いの道を下りました。
標高差約150mの急な下りを下り終えると「黒部川水源」の碑が立っています。
午前8時26分に到着
此処からは「ワリモ岳、2,888m」と「祖父岳、2,823m」の間の渓谷を登ります。渓谷は残雪も多く、残雪には雪解けによってスノーブリッジが出来ている箇所もあるので緊張しましたが、全体としては大変登り易い登山道でした。
花の少ない登山道でしたが、沢沿いの道端に「ハクサンフウロ」が咲いていました。
沢の上流部は南向きで雪渓はほとんど消えていました。
午前9時52分、「岩苔乗越」に到着、此処は「雲ノ平」と「水晶・鷲羽岳」方面の分岐点です。
「岩苔乗越」から更に「水晶岳」方面に一登りすると「ワリモ北分岐、2,841m」です。到着は午前10時でした。
此処は「水晶岳」方面と「鷲羽岳」方面の分岐点です。
先に「水晶岳」に登るので「水晶岳」方面(左方向)に進みました。
なだらかな尾根道が続く登山道、素晴らしい眺めです
尾根道の標高2,790m付近から(パシャ)
薬師岳(左奥)、水晶岳(右)
水晶岳への尾根道
更に400m程先の尾根道、標高2,800m付近から(パシャ)
槍ヶ岳、穂高連峰の山々
振り返ると、ワリモ岳、鷲羽岳と続く山並み
花の少ない登山道ですが、尾根道からの眺めは圧巻です
水晶小屋の少し手前に「ミヤマクワガタ、ミヤマオダマキ」が咲いていました。
ミヤマクワガタ
ミヤマオダマキ
午前10時53分、水晶小屋に到着
「水晶小屋」からは立山連峰、後立山連峰、槍・穂高連峰と、北アルプスの名峰が全て見渡せます
赤牛岳、奥は立山連峰
後立山連峰の白馬三山、手前下は黒部湖
立山連峰(左)、黒部湖(中下)、後立山連峰の白馬、杓子、白馬槍(奥)
槍ヶ岳、北鎌尾根、表銀座の山並み
槍ヶ岳・穂高連峰の山並み
素晴らしい山の景色に後ろ髪を引かれながら、水晶岳へ
午前11時27分、水晶岳山頂に到着
水晶岳山頂から「裏銀座縦走路」の山々
(真砂、野口五郎、三ッ岳…)
今日は更に「鷲羽岳」に登る予定だったから早々に水晶岳の山頂にバイバイ
ワリモ北分岐までは往路を引き返しました。
ワリモ北分岐からは「ワリモ岳~鷲羽岳」の稜線登山道を進みました。
本当に花の少ない尾根道ですが、ワリモ岳山頂の少し手前に「イワギキョウ」が咲いていました。
13時17分、ワリモ岳に到着です。
標識には「ワリモ岳山頂」とありますが、この標識は登山道脇に立てられていました。
本当の山頂は10m程の岩ゴロの頂です。
「ワリモ岳山頂」から「鷲羽岳」方面に延びる登山道
13時56分、「鷲羽岳」山頂に到着
此処からの景色も素晴らしいですが…、私は水晶岳山頂からの眺めの方が好きでした
「鷲羽岳」山頂から「三俣山荘」への下りは滑り易い岩ゴロ道が延々と続きます
一歩一歩慎重に、本当に歩き辛い道でした。
「三俣山荘」から「鷲羽岳」に直接登る人が多いようですが、もう一度登るとしても、私はやはり「逆ルート?」(ワリモ側から登り三俣山荘に降りるルート)を選びます
15時10分、急なザレ道を無事に下り「三俣山荘」に到着しました
今日の行程GPSトラックログ
結構アップダウンが激しく、距離も14.5Kmと長く、厳しい一日でしたが、荷物を宿にデポしての軽装登山だったから、思っていたほどは疲れませんでした
雨に遭うこともなく、今回の目的の山々に全て登れ、幸運な山旅でした。
明日は下山、お天気も大丈夫なようです。
2012-08-23 17:18
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