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針ノ木雪渓~(後立山連峰南部を縦走)~柏原新道下山 [日本100名山踏破後]

梅雨明けを待って、2014年最初の縦走登山に出かけました[わーい(嬉しい顔)]

昨年(2013年)9月18日~21日の「槍ヶ岳~奥穂高縦走」登山で「白出沢」から下山した時に右足膝を傷め、今回は少し心配を抱えての縦走登山になりました[もうやだ~(悲しい顔)]

関東甲信地方の梅雨明け宣言を待ち、2014年7月25日午前6時、針ノ木岳登山口の扇沢無料駐車場に到着、駐車場はほぼ満杯の状態でしたがどうにか駐車することができました。

柏原新道登山口(爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳方面の登山口)の駐車場はシーズン開幕とあってもう既に満杯、溢れた方が扇沢無料駐車場を利用するので祝祭日は余程ラッキーでないと駐車できないそうです。
(有料駐車場は空いていました。有料駐車場の料金は駅に近いほど高くなるそうです[手(チョキ)]

今回の登山ルート
扇沢~針ノ木岳縦走登山トラック軌跡.jpg

扇沢無料駐車場~針ノ木登山口~大沢小屋~針ノ木雪渓~針ノ木峠(針ノ木小屋泊)
針ノ木小屋~針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~新越乗越山荘(泊)
新越乗越山荘~岩小屋沢岳~種池山荘~柏原新道~扇沢無料駐車場
の二泊三日の山旅です[わーい(嬉しい顔)]

右膝を整形外科用のサポータでガッチリとサポート、午前7時、針ノ木登山口から登山を開始しました。
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駐車場~針ノ木峠のトラックログです。
扇沢~針ノ木小屋トラックログ.jpg

膝に痛みは感じないものの、サポータを付けての登山では少し違和感を感じます。
無理をしないでノ~ンビリ登ることにしました。

若い登山者が追いつき追い越し…、年齢を感じる登山になりましたが、私の年齢(10月で73歳)を考えると、登山ができることを感謝しなければならないと後続者に道を譲りながら午前8時に大沢小屋に到着しました。
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少しの休憩の後、大沢小屋~針ノ木雪渓へと登り始めました。

午前8時50分、標高1,800m地点(駐車場から約3.4Km)で日本3大雪渓の一つ「針ノ木雪渓」が姿を現しました[わーい(嬉しい顔)]
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登山道脇に「ニッコウキスゲ」「ウツボグサ」「オオバギボウシ」が咲いていました。
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雪渓は姿を現しましたが…、取り付きはまだずいぶん先です[ふらふら]

午前9時45分、標高1,860m地点、雪渓の取り付きポイントに到着しました[手(グー)]
取り付きポイントから雪渓の上方向を撮影した写真です。
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ここで雪渓登りに備えてアイゼン(6本爪軽アイゼン)を装着しました。
雪の状態は良く絞まりアイゼンの効きは良好でした。(その日の雪の状況でアイゼンの効きは異なります!)

正午(11時58分)に標高2,227m地点に到着、雪渓の左側に小さな沢が流れている絶好の休憩場所です。
ここで少し長めの休憩を取り行動食の昼食とトマトを頂きました。トマトがメッチャ美味しかったです[わーい(嬉しい顔)]

休憩場所からは、登ってきた針ノ木雪渓と明日の縦走尾根、赤沢岳、鳴沢岳が…、
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峠まで標高差300mと少しの雪渓登り、元気な時の私だと1時間位の行程ですが、やはり右膝が少し痛み思うように行程が進みません[がく~(落胆した顔)]
午後12時46分、標高2,270m地点に到着、ここから峠まで、「夏の尾根道」を選ぶか「雪渓登り」を続けるか選ぶことができます。
ここから峠までの雪渓は、針ノ木雪渓の中で斜度が最も急峻な部分、膝の事も考え「夏道」を登ることにしました。
2,270m地点から登ってきた雪渓を望む
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2,330m地点からスバリ岳(左端)とそれに続く尾根
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夏道と言えど急峻な尾根道、ジグザグの九十九折れのザレ道を登りつめ少し緩やかになった登山道に可憐な高山植物が…、
標高2,450m付近に咲く「コイワカガミ」「アオノツガザクラ」
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午後2時10分、終に針ノ木峠に到着です[わーい(嬉しい顔)]
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今夜の宿、針ノ木山荘にチェックイン、頑張った体に御褒美のビール[ビール]、ものすごく美味しかったです[わーい(嬉しい顔)]
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登山前の予定ではザックをデポして蓮華岳山頂をピストンする予定でしたが、思った以上に右足に負担がかかったようなので安全の為に蓮華岳は諦め、明日に備えて体を休める事にしました[手(チョキ)]

二日目の早朝、針ノ木山荘からは蓮華岳が邪魔をして御来光は無理ですが、小屋に見える大天井岳、前穂高岳、奥穂高岳、槍ヶ岳、赤牛・野口五郎・鷲羽・水晶…名だたる名山の山頂が朝日に輝く景色を楽しむことができます[わーい(嬉しい顔)]

午前4時、空には薄明かりが差し、今日の上天気を想像させます。

午前4時40分、遥か彼方の雲海に浮かんだ八ヶ岳連邦と富士山が朝日を浴びて赤く染まっています。
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午前4時48分、北葛岳の山頂に日が差し、彼方には大天井岳、穂高連邦、槍ヶ岳の山頂が朝日を浴びて赤く染まってきました。
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午前5時30分に小屋の朝食を頂き、午前6時過ぎに新越乗越山荘までの縦走に向け針ノ木岳登山道に取り付きました。
針ノ木岳山頂まで、標高差約270mの登りです。

二日目の縦走コース、トラックログです。
針ノ木小屋~新越山荘トラックログ.jpg

縦走コースは距離約6.5Km、針ノ木、スバリ、赤沢、鳴沢四つの4ピークをアップダウン、累積標高差は登り890m、下り950m、左下方には黒部湖、その向こうに立山連峰と剣岳を見ながらの稜線歩きです[わーい(嬉しい顔)]

コースには鎖場こそありませんでしたが、想像以上にガレた縦走路でした。
縦走路の一部には、転落したら助からんな~と思うようなガレて狭い部分もあり結構緊張もしました[もうやだ~(悲しい顔)]

午前7時15分、針ノ木岳山頂に到着、360度雲一つ無い素晴らしい眺めです[わーい(嬉しい顔)]
此処で証拠写真をパシャ[手(パー)]
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山頂への登山道脇に咲いていた「チングルマ」「キンポウゲ?」です。
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山頂では一期一会の山友とワイワイガヤガヤ、山頂の眺めを満喫しました[わーい(嬉しい顔)]

午前8時10分、針ノ木岳をスバリ岳方面に下山の途中、標高約2,730m付近からの景色です。
立山連峰の山々、剣岳が目前に迫り、麓を見れば水を満々と蓄えた黒部湖が見えます。
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一度標高2,680m付近まで下り、再び登り返したピークが標高2,752mのスバリ岳山頂です。
縦走路は所々激しくガレ、浮石も多く、緊張が続く縦走です。

朝からあちらこちらで鳴き声が聞こえていた「イワヒバリ」が縦走路の直ぐ近くに出ていました。
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午前8時52分、スバリ岳の山頂に到着です。
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スバリ岳山頂から赤沢岳との鞍部(標高2,494m)までは258mの下り坂、今回のコースで一番ガレた縦走路だと思います。(落石、滑落等、危険な箇所がたくさんあります。)

鞍部から撮影した赤沢岳へと通じる登山道、後の山は剣岳です。
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途中、「(キバナ?)シャクナゲ」「イワギキョウ」「ミヤマオダマキ」などの高山植物が咲いていました。
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午前11時38分、赤沢岳山頂に到着です。
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赤沢岳から再び少し下って登り返せば今日の縦走コース最後のピーク「鳴沢岳」です。
午後1時10分、鳴沢岳のピークに到着
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鳴沢岳のピークから焼く80m程下り(ここもガレていました)最後に30m程登り返して今夜の宿「新越乗越山荘」(標高2,462m)に午後2時7分に到着しました。
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鳴沢岳~新越乗越山荘の間には高山植物の「ゴゼンタチバナ」「カラマツソウ」「クルマユリ」「ハクサンフウロ」が咲いていました。
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今日も余裕をもって小屋に到着することができました。
小屋前でビールを飲みながら一期一会の山友とワイワイガヤガヤ、山談義に花を咲かせました[わーい(嬉しい顔)]

天気予報では台風10号崩れの温帯低気圧が予想よりも早く近づいて、明日は9時頃から雨の予報です。
下山日ですがやはり憂鬱[がく~(落胆した顔)]

三日目、今日は下山日ですが、早朝から雲が飛ぶように移動、下界からはガスが湧き上がり、日本海側から強い風が吹き付けていました。
種池山荘までピークを一つ乗り越え、種池山荘からは長~く急な下り坂、不安を抱える右足膝が一番心配な一日です[がく~(落胆した顔)]

三日目のトラックログ
新越山荘~扇沢トラックログ.jpg

コース距離は今回の登山で最も長い11Km、累積標高差登り538m、下り1,647m、右膝は大丈夫だろうか?
午前5時からの朝食を早々に済ませ、雨合羽の下(ズボン)は着用、上着とザックカバーは直ぐに取り出せるようにして小屋を出発、日本海側からは強い風が吹きつけ、縦走路はガスに閉ざされています[がく~(落胆した顔)]

午前6時、岩小屋沢岳のピーク(標高2,630m)に到着、
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雨が降り出しました[もうやだ~(悲しい顔)]
予想していたよりも早い雨の降り出しです。
ここでから雨具で完全武装、雨足が急速に強まってきました[雨]

岩小屋沢岳から一度標高2.400m地点まで標高を下げ、再び40m程を登り返すと「種池山荘」です。

降りしきる雨と吹き付ける強風、ただひたすら下山するなか、キヌガサソウの群落が一瞬疲れを忘れさせてくれました[わーい(嬉しい顔)]
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午前7時49分、柏原新道の下山口「種池山荘」に到着です。
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山荘の後ろに見えるピークは「爺ヶ岳」です。

雨は強く降ったり、小雨模様になったり、時々は止んで日の光が差したり、柏原新道の下山も大変でしたが、この悪天候でも柏原新道を登ってくる多くの登山者に出会いました。
登山愛好家は確実に増加しているのですね~[手(チョキ)]

12時45分、愛車の待つ扇沢無料駐車場に到着、下着も含め全て着替えてスッキリ、温泉目指して[車(RV)][ダッシュ(走り出すさま)]

下山では傷めた膝をかばい、普段は使わない筋肉を使うのでしょうか、両脚が随分疲れていました[ふらふら]
なんとか縦走はできましたが、体力の衰えを感じた山行きでした[ふらふら]

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