白馬三山縦走登山(白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳の縦走) [日本100名山]

例年、夏山シーズンの混雑は8月20日頃で終わり、8月後半から9月上旬は比較的ノ〜ンビリと名残の「夏山登山」が楽しめます。

今年は「白馬三山縦走登山」を企画、週間天気予報で「[晴れ]A」の期間を選び出かけることにしました。

天気予報では、後立山連峰「白馬三山」の天気は8月26日〜29日が[晴れ]A、楽しみにしていた8月28日のワイナリー見学を断念して縦走登山に出かけました[あせあせ(飛び散る汗)]

白馬三山の主峰「白馬岳、標高2,932m」(杓子岳の方角から撮影、トンガリ)
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登山案内書などでは、猿倉から白馬大雪渓を経由して白馬岳、もしくは、栂池自然園・白馬大池を経由して白馬岳に至り、杓子岳、白馬鑓ヶ岳、鑓温泉を経て猿倉に下山する「縦走コース」が主流のようですが、私はあえて「猿倉〜鑓温泉〜白馬鑓〜杓子岳〜白馬岳〜白馬大池〜栂池自然園」のコース(逆コース)を選びました。

山登りの経験がある人だと理解できると思いますが、山は「登り」よりも「下り」の方が「膝への負担」が大きく、下りで「膝を傷めてしまう」危険があります。

白馬三山縦走のGPSトラックログ
白馬三山縦走GPSトラックログ.jpg

ログから分かるように、標高2,900mからの下りは、猿倉へ下る場合の標高差約1,700m、栂池自然園へ下る場合の標高差約1,050m、明らかに「栂池自然園」に下山した方が膝への負担は軽くなります[手(チョキ)]

そのようなわけで「逆回り?コース」を選ぶ事にしました。

コースのGPSトラック軌跡
1)猿倉〜鑓温泉(泊)〜白馬鑓ヶ岳〜杓子岳〜白馬山荘
猿倉~鑓温泉~白馬山荘.jpg

2)白馬山荘〜白馬岳〜三国境〜小蓮華山〜船越ノ頭〜白馬大池〜乗鞍岳〜天狗原〜栂池自然園
白馬山荘~栂池自然園.jpg

【大雪渓ニュース】白馬大雪渓は一部を除いて現在「通行止め」だそうです!理由は8月23日の集中豪雨により大雪渓が大きく破損した為だとか、これから大雪渓コースを企画されている方は詳細情報をご確認ください!

8月26日午前7時、猿倉を出発
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広い林道を5分程進むと「鑓温泉コース」と「大雪渓コース」との分岐に到着、大雪渓コース(広い林道)を右に分け、樹間の登山へと入ります。
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樹林帯の登山道(眺望はナシ)を進むこと約3時間で「小日向のコル、1,824m」にでます。
「猿倉」と「小日向のコル」との標高差は約600m、ノンビリペースの登山です[わーい(嬉しい顔)]
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此処で小休止。「小日向のコル」からは一旦標高1,740m(標高差85m程)へと下り、再び標高差80m程を登り返すと「サンジロ」と言う所にでます。
「サンジロ」は「三白平」と書くそうですが…???
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「サンジロ」を過ぎると登山道は登りとなり、やがて「杓子沢」の渡渉ポイントに到ります。
今年は残雪が多く、前回(2012年9月12日)に通過した時には雪渓がありませんでしたが、今回は豊富な雪渓が残っていました[あせあせ(飛び散る汗)]
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「サンジロ」から登山道を標高差40m程登ると道は右へとカーブ、この辺りから杓子沢、落石沢を過ぎるまで、足場が悪いので通過には注意が必要です[どんっ(衝撃)]

杓子沢の渡渉ポイントを過ぎると登山道は大小の石がゴロゴロしたガレ場にでます。「落石沢」と呼ばれ、歩き難い岩ゴロ道です。
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落石沢を通過して更に進むと、小石が積み重なった登山道と変わり、やがてこのコースで二つ目となる雪渓を横切ります。(前回の時はこの雪渓もありませんでした。)
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コース三番目となる雪渓の手前斜面を登り、雪渓の上部で雪渓を横切ると、鑓温泉への「夏登山道」と合流します。
鑓温泉はもう目前です。
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鑓温泉の湧出湯が登山道脇を勢い良く流れ落ちていました。
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鑓温泉の野天風呂(入浴者の了解を得て撮影、ネットにアップする事も了解済みです。)
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鑓温泉到着は午後2時40分でした。
8月26日は鑓温泉小屋で宿泊しました[眠い(睡眠)]

翌、8月27日午前6時「鑓温泉」を出発、約1時間25分のクサリ場登りで汗を流すと視界が一気に開け、目の前に「白馬鑓ヶ岳」が現れました[わーい(嬉しい顔)]
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午前8時50分、大出原(高山植物のお花畑ですが季節が少し遅かったようです。)
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午前9時45分、終に白馬鑓ヶ岳から天狗山荘への縦走路と合流しました。
ここで小休止。富山県側から強い風が吹きつけ、時折、濃い霧も流れてきます。メッチャ寒い(ブルブル)急いでウインドヤッケを着込み、冬山手袋で防寒対策!(地上では30度をはるかに越えていると言うのに、信じられない寒さです。)
後方の山は「白馬鑓ヶ岳」
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此処で小休憩の後、白馬鑓ヶ岳、杓子岳(トラバース)を経て白馬山荘へ縦走です。

白馬鑓ヶ岳、標高2,903m
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白馬鑓ヶ岳から杓子岳を望む
(左後方に「白馬岳」も望むことができる絶景ポイントですが…、残念ながら「白馬岳」は濃い霧(雲)に覆われていました[もうやだ~(悲しい顔)]
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白馬鑓ヶ岳から下山途中、標高2,780m付近から「杓子岳」(白く見えるのはトラバース登山道)
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白馬鑓ヶ岳と杓子岳との鞍部、標高2,685m付近から「白馬鑓ヶ岳」への縦走路、標高差約250mの厳しい登りです。
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杓子岳をトラバース(短縮路を横切り)後、縦走路から「杓子岳」を振り返る。山頂から東斜面に大きく崩れ、その先は白馬大雪渓へと…(荒々しい姿を見せる杓子岳)
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白馬大雪渓の眺め(尾根縦走路から下への眺め)
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縦走路脇には鮮やかな紫色の「トリカブト」が群生していました。
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そして、縦走路前方には「白馬岳」が…(三角のトンガリ)
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午後2時22分、白馬岳とその少し下には白馬山荘の姿がハッキリと。手前の岩の右には山頂小屋、左にはテント場も確認できます[わーい(嬉しい顔)]
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午後2時40分、縦走路と大雪渓コースとの合流点です。
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午後3時20分、白馬山荘に到着です。
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8月27日は白馬山荘に宿泊しました。定員800人(以前は1000人だった?)の日本で最大の規模を誇る山小屋です。
夏山シーズン中は大変な混雑と聞く白馬山荘も8月下中ともなるとユッタリ、24人部屋を5人で…、熟睡できました[わーい(嬉しい顔)]

8月28日、朝から濃い霧に包まれた縦走路に富山方面から強い風が吹きつけ、気温は6度(体感温度はもっと寒く感じる)。
午前7時、白馬山荘を後に「白馬岳」へと出発です。
今日は今回の縦走登山の最終日、疲れも大分たまってはいますが…[手(グー)]

午前7時22分、白馬岳山頂、標高2,932mに到着
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寒いので早々に山頂を後に、午前8時12分、三国境に到着
此処で縦走路は二つに分かれ、左方向に行くと「雪倉岳、朝日岳」、真直ぐ進むと「小蓮華山、白馬大池」に到ります。
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三国境を少し小蓮華山方面に進むと「硫黄」の匂いが漂っていました。
此処からかな〜
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縦走路をアップ・ダウンしながら進み、午前9時15分、小蓮華山、標高2,769mに到着
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小蓮華山から先へと伸びる縦走路
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船越ノ頭、標高2,612m(午前10時35分)
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船越ノ頭から、左前方にガスで霞んだ「白馬大池」の姿が…
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午前11時30分、白馬大池に到着。昼食、休憩
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正午に最後の登り、「乗鞍岳」に向かって「白馬大池」の対岸を進みます。
対岸から、白馬大池、船越ノ頭
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白馬大池から乗鞍岳まで、距離にして約1Kmほどの区間はゴロゴロと積み重なった大きな岩を辿る悪路です[あせあせ(飛び散る汗)]
乗鞍岳(2,456m)
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そして、乗鞍岳を過ぎると天狗原までは急な岩ゴロ道の下り、天狗原を栂池自然園方面へ木道を進むと登山道は更に急な下りとなり、歩くのが嫌になるころに栂池自然園に到着しました。
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栂池自然園の少し手前は登山道路が崩落、新たに開かれた急な階段道になっていました。

午後3時40分発、栂池自然園のゴンドラに乗り栂池高原に下山、三日間の縦走登山を無事に終えることができました[わーい(嬉しい顔)]

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